メガネのレンズについた傷を研磨で直そうとしてレンズに詳しくなった

余っていたメガネのレンズ

両目とも視力が悪いので長らくメガネユーザーです。

最近メガネをふいてもキレイになっていない気がして、細かい傷が付いてきたのかなと思いました。今使っているメガネは2年くらい前に買ったもので、ほぼ毎日つかっています。

メガネのレンズはプラスチックで、それならコンパウンド的なもので磨けばよいのでは?と思ってしまったのです。

結論:やっちゃダメ!🙅

自分の眼鏡で試す前にググってみました。すぐ何でも検索する現代人。会話をさえぎってスマホで検索する現代人。それは私です。本当に申し訳ない。Bingは使わない派。

で、検索した結果このようなことが分かりました。

  • レンズのコーティングがはがれる
  • 磨きすぎると度数が変わってしまう

どちらも嫌ですね。いきなり試さなくてよかった…とホッとしています。

ところで、うちの押し入れにレンズ交換した時の古いレンズがあったことを思い出したのでちょっと実験してみました。上の写真が今回の実験用レンズです。こちらも2年程度つかってあるので、同じように傷やよごれがあります。

プラスチック磨きでレンズをみがく

KOYO ポリマール配合 プラスチックみがきクロス

こういう布があります。光陽社というメーカーが出しているプラスチック磨きクロスというもので、厚手のメガネ拭きのようなマイクロファイバーに、ポリマールという微粒子研磨剤が含まれています。艶出しワックスも染み込ませてあるので、布を触るとすこしベタベタした感じがします。440円で★★★★☆な評価です。

コンパウンドはヤスリと違って時間がかかるので、1〜2分くらいレンズをこすってみました。

コンパウンドで磨いた眼鏡レンズ

うむむ…違いがわからない。ワックスでツヤは出ましたが、傷がふさがるほどは削れませんでした。もっと長いこと磨けば良いかもしれませんが、飽きてしまったのでここでおしまい。

ちなみにこのプラスチックみがきクロス、子供のオモチャに使うと新品同様になったりするので結構楽しめます。もともと2枚入りで、1枚はオモチャ磨きに使ってしまいました。

ピカールでレンズを磨く

ピカールでメガネレンズを磨く

金属磨きで有名なピカールです。金属磨きをプラスチックに使う、どう見てもダメじゃないか。どうなんだろう。プラスチックみがきより研磨剤が硬そう。

いつもどおり瓶を軽く振り、布に少量付けて磨きます。部屋がピカール臭い。

ピカールで磨かれたレンズ

うむむ…違いがわからない。意外なことにあんまり変わりませんでした。磨き方が足りなかったのかな?

ピカールはその名の通り、光沢を失った金属を磨くことで以前のピカーな感じを取り戻してくれる研磨剤です。微粒子+有機溶剤の組み合わせでサビをきれいに取ってくれます。サビトレールの元ネタっぽいですね。

自分がよく使う場所は水回りだったり、台所やトイレの金属パイプだったりします。自転車の泥除けにも使ったことがありますが、つや消し加工が取れてピカピカになってしまいました。

Amazonのレビューを見ると

  • アクリルやプラスチックの表面仕上げ
  • クルマボディの小キズ落とし
  • クルマのヘッドライトの黄ばみ落とし
  • 包丁
  • Apple Watch

などと用途は多岐にわたっています。一応金属磨きなのでプラスチックや塗装面には向かないとメーカーは書いているようですが、力いっぱいゴシゴシこすらなければ程よい艶出し剤として使えるようです。

コーティングは取れたのか?

これも残念ながら確認できませんでした。普段かけているメガネなら違いがわかるのですが、古いレンズでどのフレームだったかも分からず比較ができませんでした。残念。

コーティングが取れるとどうなるのか?

レンズメーカーのサイトにコーティングの種類が書いてありました。

これらによると、

  • 反射防止
  • 汚れ防止
  • 傷防止
  • 静電気防止
  • UVカット
  • 青色光カット
  • くもりどめ

などがあるようです。自分のレンズにこれらの内のどれが入っているかはわか…検索したらわかりました。zoffのレンズなので「反射防止 / 傷防止 / UVカット」が付いているようです。

一般的に反射防止が外側に来ることが多いようなので、これがなくなると以前より映り込みが増えたり、光の透過が増えて眩しく感じそうです。

たまにメガネのレンズに自分の後ろ側が映る時があり、それはそれでバックミラーのようでいいんじゃないかと思うこともありましたが、夜間の運転中などは危ないですね。

傷防止ですが、爪でゴリゴリやったくらいでは傷がつきませんでした。爪のほうが硬度が低いというだけかもしれませんが。ペンチの先でつっついてみたらアッサリ傷がつきました。あたりまえか。

コーティングは熱に弱い

メガネの扱い方で「風呂や温泉にはかけたまま入るな」「ドライヤーの熱も気をつけろ」といったものがあります。コーティングが熱に弱いらしく、そういった環境に置き続けると剥がれてしまうそうです。夏場の車内もあぶないですね。

お湯に入れて気長に待つのもよかったのですが火で炙ってコーティングの剥がれを観察してみました。

熱によるメガネレンズのコーティング剥がれ

レンズに光があたっている辺り、細かいキズ状のものが見えますでしょうか。これは傷ではなくコーティングのひび割れでした。

ライターの火を近づけてみると、加熱された部分からピキピキとヒビ割れが入っていきました。レンズ越しに見てみると視界が曇ったように見え、ヒビ割れとそうでない部分の境界あたりに歪みもみえました。こうなってしまうとレンズ交換しかなさそうですね。

メガネ屋さんのサイトにも詳しく書いてありました。

【60℃以上になるとクラック(ヒビ割れ)が生じます】
反射防止コート膜は金属の膜で出来ており、高温になってもほとんど膨張しません。一方、プラスチックの基材は60℃を超える高温になると急に膨張する性質があります。

この膨張により、レンズ表面の薄い反射防止コート膜は、耐え切れずに破壊されクラック(ヒビ割れ)・歪みが生じてしまいます。
レンズの寿命は1年半から2年位 ~れんず屋

金属の膜…?コーティングが金属というのもイメージしづらいですが、そういうものなんですね。レンズメーカーのHOYAのサイトによると、コーティングの厚さはサランラップの 1/10〜1/1000 なんだそうです。

いま家にあるサランラップを見てきましたが、あれの1/1000の厚さと言われてもピンときませんね…化学ってすごいですね。

剥がれたら再コーティングできるのか?

無理っぽいです。なぜか?

東海光学株式会社 メガネレンズ工場
メガネレンズの作り方 : 技術情報 : 東海光学株式会社

メガネのレンズは上の写真のような工場で作られており、ここでプラスチック成形→研磨→コーティングといった工程を経て出荷されています。

液晶モニタやスマートフォンに保護フィルムを貼ったことはありますか?あれにホコリが入って貼り直した経験は?ホコリが入らないようにホコリのない場所でやればいいんだ!と風呂場をシャワーで湿らせ、一糸まとわぬ姿で貼り付けた経験は?私はあります。それでもホコリ入ったわ(24インチ液晶)。

レンズのコーティングも同じ工程を経るので、クリーンルームやそれに相当した箱のなかで行われます。稼働している工場のラインには出荷スケジュールもありますし、そんな中に使い古したレンズを持ち込んで1枚だけ再コーティングをお願いするとか無理です。

「メガネ レンズ コーティング 自宅」で検索すると怪しいコーティング剤がでてきましたが、内容はお察しです。

レンズを磨くと度数は変わるのか?

自分の場合は表面のコーティングの一部が取れたかも?というレベルなので、度数は変わりませんでした。グラインダーみたいな機械を使わないと度数を変える所まで行かないんじゃないかな?

コーティングの剥がれだけでも見え方が変わるので、それで度数が変わったと錯覚する人もいるかもしれません。

だいたいピカールでプラスチックが凹むくらい磨くのってすごく大変で、グラインダーみたいな(ry

その他わかったこと

レンズのコーティングがかなり薄いので、毎日メガネを使って、汚して、拭いてとやっていれば、丁寧に使っていても経年劣化で寿命が来るそうです。おおよそ1〜2年、とどこのメーカーにも書いてありました。

革靴のようにメガネを複数持って使いまわしていれば寿命は伸ばせそうですが、使用回数と言うか期限に制限はあるみたいですね。

メガネを複数持つといえば、Apple創業者のスティーブ・ジョブズは同じメガネを100個持っていたと言われています。黒い服やジーンズも同じものを持っていて、毎日着替えてるけど見た目は同じ格好をしていたそうです。

facebookのザッカーバーグも同じようなことをしているとかで、双方に共通するのは「他に大事なこと(自分のビジネス)があって集中したいから関心の薄いものに時間を取りたくない」というところです。さすがですね。

日本にも同じ服を着ている人がいます。まことちゃんで有名な楳図かずお先生がそうで、クロゼットの中には赤白ボーダーの服が何着も入っています。この人の場合は単に好きだからっぽいですね…。

ちなみにGoogleに「グワシ」を入れると「できない」がサジェストされます。

その他わかったこと2

空気中のホコリには研磨剤のような細かい砂や金属片が含まれているそうで、メガネを乾拭きすると傷がついてしまうこともあるそうです。手元のメガネを見て「傷ついてないよ?」と思う方もいるかと思いますが、サランラップの1/1000の厚さのコーティングには傷がつくんですよ!で、小さな積み重ねでコーティングに傷が増えていき、反射防止膜からはがれて見え方が変わってしまう…のです。

メガネのレンズの洗い方をお店で聞いたり、ネットで調べたりすると、かならず「水で洗う」とあります。まず水を使って微粒子を落とし、それから優しく汚れを取るんだそうです。強くふくとコーティングが傷んでしまうので、優しくですね。

まとめ

  • メガネのレンズは消耗品
  • 傷やコーティング剥がれは直せない
  • 傷が気になる場合は買ったお店で交換すると良い

でした。

普段のメガネの掃除は台所の中性洗剤を使っている人が多いと思いますが、「メガネのシャンプー」という名前の商品が使いやすくて便利なのでちょっと書いておきます。

作っているのはカー用品でおなじみ、ガラコやボデーペンを作っているSOFT99です。油膜取りなどの脱脂商品も持っているので、そこから横展開させた商品っぽいですね。

使い方は簡単で、

  • メガネを軽く水で流す
  • メガネのシャンプーを1プッシュずつ吹き付ける
  • 泡で軽く洗う
  • 水で流す

だけです。使い方は台所洗剤とかわらないんですが、モッチリした泡の洗浄力が良いので油の落とし漏れがないです。すすぎも台所洗剤よりキレが良いので、拭くときに洗剤が残っていて「虹色のレンズ」になってしまう心配もありません。

中身はただの界面活性剤っぽいですが、1個買うと数ヶ月は持つので、めがねもキレイになるし別にいいかなと使っています。超音波洗浄機も持っていますが、洗浄機をセットするのが面倒くさくて使わなくなってしまいました。手軽でおすすめですよ。

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