ファミレスやカフェがメニューをすぐ下げる理由が判明した

レストランのメニュー

ファミレスやカフェなどの飲食店で注文を済ませると、お店の人がメニューを持って行ってしまいます。注文が届くまでの間にメニューを眺めていたいな、食後のデザートを決めたりしたいなとよく思うので、メニューを持っていかれるのは結構イヤです。

気になって調べてみるとお店側の意外な事情がありました。

メニューを下げるお店側の理由

  • メニューを汚される
    • 子供が折り曲げたりする
    • 大人がメモ書きしたりする
    • 価格や内容改定で貼ってあるシールを剥がされる
    • お冷などの水や食べこぼしなどが付くことがある
  • 座席分のメニューがない
  • メニューを盗まれる(持って帰る客がいる)
  • メニューがない=注文済み、の目印
  • 机がせまくて下げないと料理が置けない

検索してみると質問サイトにこんな感じの理由が見つかりました。回答しているのは主に飲食店勤務の人で、現場のリアルな声が分かります。

特に多かったのが メニューが汚れる という物で、そんなに汚れるの?キレイにするの手間か?と思いながら読んでみると、ページ数が多かったり、そもそもカバー無しの紙だったりして、メンテナンスが大変そうな気がしてきました。

上のリストを1個ずつ見ていこうと思います。

意外と汚されるメニュー

子供が折り曲げる

特にペラペラの紙だとやりそうです。ケースに入っていたら曲げようとして諦める感じでしょうか。メニューの端がクルクルと折り曲がっていたら食いついて遊びそうです。

↑これ、乳幼児を想像して書きましたが、ある程度大きくなった小学生でもやりそうですし、高校生でもやりそうですね。自分も「机においてあるもの=そこに座った私、そして一時的に自分のもの」、みたいに思ってしまうこともあり、割ったり破いたりというような明らかな破壊でなければある程度こねくり回してもいいと思っているフシはありました。折り曲げも壊してるんですけどね。

大人がメモ書きしたりする

これはさすがにやらないんですが、そんな人いるんですかね…?紙ナプキンに書いちゃうタイプでちょっとアッパーな人ならやりそうな気がします。ペン持ってるならメモ帳も持っとけ!という感じですが。

価格や内容改定で貼ってあるシールを剥がされる

これ、透かして見ようとする時はありますが剥がすのはちょっと…。でももしシールの端がめくれていたら?そーっと剥がして下を確認した後ていねいに戻せば大丈夫、って思ったりしない?気になる内容だったら誘惑に負けそうな気がします。

普通の人はきれいに貼ってあるシールを剥がそうとはしませんが、「割れ窓理論」的な感じで、どこかがちょっとでも崩れていると「少しだけならいいや」って気になっちゃいますね。誰にも見られない手元だけの事件、避けられない誘惑…。突然店員が来たら焦りそうです。

お冷などの水や食べこぼしなどが付くことがある

これについては自分も無頓着でした。カバー付きのメニューなら少しくらい濡れてもエエやん?くらいのゆるい気持ちです。食べこぼしは付かないよう注意しますが、こちらも最悪拭けばエエやん?くらいの気持ちで…って、客がみんなこんな感じだったらめっちゃ汚れそうですね。そうか、こういうことか…。

メニューって机の隅に立てておく事もあれば、小型のものだったら脇に寄せておくだけの時もあります。驚いたことにメニューの上で料理を食べる人もいるらしく、潰れるわ汚れるわでそれはもうひどいことになりそうです。

座席分のメニューがない

これは座席数の多い店だと該当しそうですね。10席くらいの小さなカフェなら大丈夫ですが、ファミレスで50席以上あれば、それだけを用意するのは大変そうです。ちなみに大まかな、とある1調査会社によるファミレスの定義とされているのは「座席が80以上」なんだそうです。ファミリーレストラン – Wikipedia

仮に80席分、80冊のメニューを用意して、その規模でペライチのメニューとは考えにくいので5ページあるとして、表紙と背表紙いれたら7ページで、料理の油汚れが毎日毎日つくから全部清掃しろってなったとすると 7 ✕ 80 = 560ページ 分を確認して汚れを落としていく作業になる…。段々ヤバさがわかってきたので自分だったら汚れる前に下げますね!

追い打ちをかけるように計算すると、1ページ拭くのに5秒かかるとして、5sec ✕ 560 = 2800sec2800sec ÷ 60 = 46.66666... 一人でやると約45分の労働になります。死ぬ〜〜〜〜。

メニューを盗まれる(持って帰る客がいる)

びっくりドンキーみたいな巨大なメニューではやりませんが、三つ折でこういうかわいい入れ物に入っていたらかばんに忍ばせて持って帰っちゃう人も出てきそうです。

B5サイズのメニューブック
ナカバヤシ メニューファイル フチ付き スリムB5 4ページ 2ツ折り MF-SB52-D

ケース自体は定価1,000円のところ実売700円くらいで買えます。いまは「おうちカフェ」みたいな言葉もあり、カフェっぽいものを家で使うことも増えてきているので、メニューの内容も参考にしたいしちょっと持ってっちゃおか?みたいなノリですかね。窃盗はダメですよ!

ちなみにメニューの内容は色々本が出ていて、この辺を参考にすればそれっぽく作ることができます。

syunkonカフェごはん 5 (e-MOOK)
syunkonカフェごはん 5 (e-MOOK)

カフェ雑記
syunkonカフェ雑記 ~クリームシチュウはごはんにあうか否かなど~

オープンサンドレシピブック EVERYDAY OPENSANDWICH
オープンサンドレシピブック EVERYDAY OPENSANDWICH

カフェ系の本は見てるだけでも楽しいんですよね。あとはうまく手早く作れるようになれれば最高なんですけどね・・・。

メニューがない=注文済み、の目印

これは勤務経験のある人ならではの意見でした。お店としてはオペレーションを効率化したいので、紛らわしい物は減らしたいところですね。客側としても、なんども「ご注文されました?」って聞かれるとお店に対する信用がなくなりそうです。

机がせまくて下げないと料理が置けない

これもありますねー。「メニューの上で食べる人もいる」という話もあるくらいなので、机がせまくてメニューを寄せても料理が乗っちゃう→客も気にせず食べちゃう、みたいな事も起きそうです。

小さいカフェなんかだと机も小さいので、たしかに邪魔になるし下げちゃうかなーという気がします。

レストラン本来のサービス

レストラン – Wikipedia

レストランの歴史は地域ごとにちょっと違っていますが、旅行者向けの茶屋っぽいものが始まりのようです。古くは10世紀頃からあったそうで。

日本にも茶屋はありましたが、レストランとしての形態を持つものは明治から昭和にできた高級ホテルに入っていた西洋料理レストランのようです。西洋を祖とするならマナーもそれに倣うはずで、高級ホテルということからちょっと特別な感じも出すはずで、ウェイターに注文を伝えるとメニューを下げていたようです(要出典)。追加注文したい場合はウェイターをその都度呼んで、対話しながら決める、というきめ細かいサービスが良いもの、高級なもの、だそうでした。

ただしこれには多大な人件費がかかるので、経費をかけられない大衆店や居酒屋などには机にメニューが置きっぱなしになっていて、客は注文を決めたら店員に伝えるだけ、という簡略化されたフローになってます。

レストランの形式をとっているお店で、高級感や丁寧さマナーの良さを出したい所はメニューを下げるようです。ファミレスだとデニーズが該当します。

逆に経費を抑えたい所は置きっぱなしにするようで、ガストやサイゼリアが該当します。とくにサイゼリヤは数字に強いトップがローコスト戦略を進めて大きくなったので、この辺の効率化は進んでやりそうですね。Wikipediaのサイゼリヤも見てて面白いです。サイゼリヤ – Wikipedia

「メニュー見たいから置いといて」と言えば済む話だった

上のようなさまざまな理由でお店側はメニューを下げちゃいますが、「メニューを見たい」と伝えれば置いといてもらえるそうです。注文後すぐ下げられてしまうのでダメなのかな?と思ってたんですが、別によかったんですね。こちらも汚さない、パクらない、壊さないことに注意して、見せてもらうことにしましょう。

参考ページ

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