歩くのが楽しくなる!足のアーチをつくるBMZのインソール

BMZアシトレとキュボイドバランス

扁平足です。足裏から崩れているのでO脚でもあります。これらの下半身の歪みを治すには「足のアーチを作る」ことが必要そうだぞ、と最近思うようになりました。

足の指でグーパーをやってみたり、床に置いたタオルを足指でたぐりよせる「タオルギャザー」などをやっていますが、いかんせん飽きます。だんだんトレーニング回数が減ってきて、足のアーチが一向に作れません。

なにかいい道具はないかな?と物色していた所、BMZというメーカーのインソールが良さそうでした。

他のメーカーと違う発想のインソール

今自分が使っている中敷きはこんな感じです。

  • ソフソール(IMPLUS 衝撃吸収タイプ、FIT2 ニュートラルアーチ)
  • ショックドクター(トレーナー)
  • BMZ(キュボイドバランス、アシトレ)

インソールはメーカーによってサポートする目的が違っていて、ほとんどのものは「衝撃を和らげる」「足のズレを防ぐ」になっています。

BMZはちょっと違っていて、「足裏を使えるようにサポートする」というアプローチで作られています。これが自分の目的に合っていて、しかも使用感も悪くなかったため、最近アシトレを買い足しました。

まずは私のO脚遍歴を聞いてほしい

私は子供の頃からO脚で、小学校低学年のときは歩きながらしょっちゅう足を捻っていました。足の裏が内側に来て、靴の外側で着地するような状態によくなっていて、いわゆる内反という状態でした。

高校生くらいで「O脚を治すとその分足が長くなる」という情報をファッション誌から得て、膝にタオルを巻いてスクワットしてみたり、入念にストレッチをしてみましたが、特に何も変わりませんでした。

10年くらい前にこの本を買ってストレッチを一週間した所、いきなり効果が出て股関節〜膝までは改善しました。

半年くらい前にこういう本を読んで自己分析した所(セルフチェックして対策を教えてくれる本です)、自分の場合は足裏がダメ、という結論になりました。

※余談ですが、Kindle Unlimitedを使っていると上記のような500〜800円くらいの本がいくつか読めるようになるため、熱心な読書家でなくてもおすすめです。

最後の本はちょっとおもしろくて、O脚になっている原因をセルフチェックさせて、それに合わせた内容のストレッチを教えてくれます。人によって原因が違うため、例えば内股気味の人に「より内向きにさせるストレッチ」をさせると悪化してしまうよ、だから逆向きに伸ばすんだよ、などの例が載っています。まずは原因を突き止め、根本から治しましょう、といういい本でした。

で、やはりここでも股関節から膝までは良いのですが、僕の場合は膝下O脚が治りません。この本にも「膝下O脚はやっかいで治しにくい」とあり、原因は足首の傾きにあり、足首がそうなってしまっているのは足裏に原因があり、足裏のアーチがない、アーチを作る筋肉が弱っている、なのでアーチを作る運動をひたすら続けましょう、となっていました。

ここで冒頭にあるように、足でグーパーしてみたり、タオルギャザーを試したりしていたのですが、いかんせん飽きます(2回目)。通勤電車とか、車の運転中とか、なにかのついでに出来ればいいんですが、足が靴に覆われててできません。ついでに出来ない→習慣化できない→飽きてやらなくなる、という悪循環になっていました。

ここでBMZの中敷きと出会います。

BMZのインソールで足のアーチを復活させる

元々アーチがないので復活もなにもないんですが、BMZの中敷きはアーチ作りを助けてくれます。
他のインソールにはないBMZ理論 | インソールで足から健康な体を作るBMZ

BMZのページを見ると「なんちゃら理論」という単語が出てきますが、要するにこういうことです。

メーカー 内容
他のメーカー 足裏のぐらつきを支えて安定させる(アーチは特に変わらない)
BMZ アーチを復活させて足裏のぐらつきを支えられるようにする

BMZのインソールは、アーチの反対側の「立方骨」という部分を軽く押し上げてきます。かかとの上がった靴を履くと「おっとっと…」と重心が前に行くと思いますが、あれっぽい感じになります。下の写真だと、水色の円が描いてあるあたりが盛り上がっています。キュボイドバランスの方だとBMZロゴのBの右あたりが盛り上がっています。普通はアーチ側だけなので、ちょっと変わっていますね。

BMZアシトレとキュボイドバランス

するとどうなるかと言うと、歩く時に自然に足の指に力が入るようになるんですね。足の指でグッと地面をつかんで蹴って、という動きに勝手に矯正されます。歩きながら、「おや、この動かし方はもしかしてタオルギャザーでは…?」という気がしてきて、BMZの中敷きを入れた靴ばかりを履くようになり、いつも同じ靴だとファッション的にもアレね、ということでアシトレモデルを買いました。

そのおかげで 歩く=足裏トレーニング という状態になり、歩く=膝下O脚の改善! ということにもなったので、歩くだけで丸儲けと言わんばかりにキビキビと散歩しています。歩くときも足指に力が入るたびに姿勢を正そう!とする意識が働くため、自然と歪みの少ない姿勢で歩けています。

特にアシトレモデルは指の付け根のあたりが盛り上がっており、歩きながら足の指を曲げやすくなり、地面をグッとつかむ動作がしやすくなっています。

BMZインソールの欠点

…とべた褒めのBMZインソールですが、1つだけ欠点があります。見ての通りデザインがダサいため、おしゃれな靴を履いていても脱いだ時に残念な気持ちになります。いいものを作っていると思うので、デザインにもう少しお金をかけてほしい。

パッケージも同じ感じでダサいんですが、そっちは後回しでいいので、靴の中で見える部分のデザインをもっと良くしてほしいです。

その他のインソールメーカー

BMZを買う前にインソールメーカーと、それらの製品ラインナップをいくつか調べてみました。すると傾向が見えてきて、グループ分けできるようになりました。製品タイプを分けるとこんな感じです。

製品タイプ 内容 価格帯
スポーツ系 パフォーマンスを上げるためにかかとをホールド、疲労で下がってくる土踏まずをサポート、クッションで地面からのダメージを軽減。スポーツシューズ向けに薄いデザインもある。 5,000円〜10,000円
立ち仕事系 柔らかいクッションで足裏の疲れを軽減 1,000円〜3,000円
足を育てる系 足を正しく使えるように矯正。BMZのみ。 2,000円〜

面白いのが、スポーツ系インソールの先祖をたどっていくと、スキーブーツ用が多いんですよね。あと「足の健康」っていう流れで見るとドイツが出てきがちです。また、最近のスポーツ向けはかかとを固めるためにプラスチックやカーボンを使った固定部品を使うことが多いです。

スポーツ用といえば、現役選手に提供して広告塔になってもらう事があります。その選手の数や知名度も見ていて面白かったです。

ということで、ついでに調べたメーカーについても備忘録として残しておきます。

SIDAS(シダス)

インソール・中敷きで足の悩みを解決!【シダス - SIDAS, Your foot company.】

1975年フランス生まれ。スキーブーツの開発者が選手の足の型をとったシューズを開発しているうちにインソール開発を始める。2,000年頃にはサッカー用インソールも。

調べた中で製品数が一番多く、野球用、サッカー用、ロードバイク用、アウトドア用…など用途別に細かくラインナップが分かれています。また靴下やサンダル、足の各部位用のサポーターなども。利用アスリートの声が群を抜いて多く、広告費かけてるな…という気がします。

SOFSOLE(ソフソール)

SofSole | ハイパフォーマンス・インソール

1991年アメリカ生まれ。ソフソールは製品ブランド名で、メーカー名はインプラスです。ラン、ジョグ、ウォーキングなどの多目的用途から発案され、運動時のダメージ軽減を中心に開発されています。僕の持っている衝撃吸収タイプ(赤い生地+黄色いクッション)はフワフワの柔らかい素材でできていて、日常の動作では気持ちいいです。FIT2はガッチリしたホールド感があり、ジョギングなどの着地時に足のアーチが潰れすぎないように支えてくれます。

ここで面白いのが、同社が持っている「スペンコ」という中敷きがワークブーツを使う人にめっちゃ支持されてることです。

ワークブーツなのでバンドマンとかバイカー系な人が多いんでしょうか。シューズも重いしソールはたいてい硬いので疲れやすいと思いますが、そのへんをいい感じに軽減してくれるようです。

SUPERfeet(スーパーフィート)

スーパーフィート - 驚異のインソール

1964年アメリカ西海岸生まれ。スキーブーツ用のフィッティングを行うインソールから発展する。足病医も参加する。アメリカなのでアイスホッケー用も開発される。パッケージデザインと製品デザインがきれいでかわいい(刷新前はもっとスポーツ色が強かった)。
製品は用途別にちょっとずつ違うが、基本は硬質なヒールカップでかかとを支え、衝撃もうまく吸収してくれます。

どのモデルも5,000円くらい。スポーツ向けですが、普段使いやアウトドア用に使う人も多いです。モンベルや好日山荘などのアウトドアショップにも置いてあります。

formthotics(フォームソティックス)

フォームソティックス | Formthotics™ |

ニュージーランド生まれ。ランナーに特に人気です。その他、膝痛や腰痛など治療用としても使われているようです。このメーカーの面白いところは、製品が謎の発泡スチロールみたいな所です…。お店で触った時にびっくりしたんですが、妙に軽いただのスチロールでした。ソールの形に削り出して作られているそうで、使っていると足の形に変形して馴染むとのこと。スポーツ用の高級インソールでは「熱成形」という、歯医者で歯の型を取るみたいなことを足でもやるんですが、あれを勝手にやってくれます。

デザインはスーパーフィートに似ていて、シンプルな見た目です。

ここのレビューにランナーの熱い声が集まっていますが、6,000円で膝痛軽減&走力向上となるなら、ちょっと試してみようか…という気にもなります。

気になるけど、自分、そこまで走らないしな…と思っていたら、

【対象ランナー】フルマラソン4~7時間前後のランナーにお勧め致します。

と書いてありました。うん、僕が使うものじゃなさそう。

Bane(バネ)

理想のバランスを取り戻すバネ インソール | Ba2ne

日本生まれ。他国のスポーツ系インソールの流れをくみつつ、他よりちょっと価格が安く抑えてあります。サイズやカタチも日本人に合いそう。製品数がやや多いのですが、公式サイトが見づらくてよく分かりません。スーパーフィートの日本版みたいなもの、という認識でいます。

ベーシックモデルに高レビューが集まっていて、概要はここで知るのが良さそうです。

zamst(ザムスト)

ザムスト(ZAMST) | 日本発スポーツサポータ-&ケアブランド

1991年日本生まれ、肘、膝サポーターで有名なザムストからも出てました。インソール自体は2017年からです。後発のため製品数は少ないですが、こちらもヒールカップ、適切な位置のクッション、アーチサポートとスポーツに必要な機能がしっかり入っていて、さっそくレビューが200件以上も溜まっています。

サイズやアーチタイプの計測方法について丁寧な説明を載せているため、通販で買う際も安心です。デザインも控えめかつスポーティで良し。

ShockDoctor(ショックドクター)

プロダクト一覧|インソール|マウスガード・インソール・コアプロテクションなどスポーツプロテクションブランドのショックドクター オフィシャルサイト

1993年アメリカ生まれ。なんとマウスガード(マウスピース)の開発からスタートしています。ショックはショックでもそっちの衝撃ですか!マウスガードの他、膝サポーターとおちんちんパッドがありました。

インソールに関しては、ショック吸収+ヒールサポート、という感じで、立ち仕事の人に人気な印象があります。

その他のメーカー

  • ドクターショール
    • スーパーのレジ横によく売っているインソール。かかとのジェルパッドが触れるパッケージのため、みんなが触って黒くなっています。1,500円くらいで買えるので、コンバースみたいな薄いソールの人は買ってみるといいかも?持つとわかりますが結構重いです。
  • ペダック
    • ドイツ製。おしゃれ靴屋さんに置いてあります。革製のため、普段の革靴に違和感なく使えます。ビルケンシュトックと同じドイツということは…そう、足裏マニアの国生まれってことです。
  • ソルボセイン
    • 人工筋肉ソルボセイン!合体しそうですね。名前はちょっと気になりますが、クッションはクッションだと思います。

まとめ

  • お仕事やスポーツで足裏、足首、膝などに痛みを感じていたら、インソールを試してみるといいぞ!
  • 足裏の機能を、サポートでなく改善させたい場合は、BMZのインソールもいいぞ!
  • 日常生活で自然に足のアーチを作りたい! 早く健康になりたい!

でした。BMZの入門モデルは2,000円くらいなので、お試しで入りやすくておすすめです。上位モデルはクッション性や抗菌性などがついてきますが、僕の場合は足裏のトレーニングが出来ればよかったのであまり関係ありませんでした。

ところで、Amazonでインソールを調べると、上記以外の謎のメーカーがたくさん出てきます。価格帯は1,000〜2,000円くらいで、足裏筋膜炎に効くとか疲れにくいとか、それっぽいことがいろいろ書いてあります。あの辺はすべて怪しい中華製品なので、あそこにお金を落とすならニューバランスのを買っといたほうがよっぽどいいです。サイズも豊富、定番の安心感、クッションもフワッフワですよ。

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