餅のカビを取りながら食べ方と保管方法を調べた

カビた正月の紅白餅

餅がカビました。袋に入った状態でもらって、家に帰って台所に置いて、翌朝見たらもうカビてました。はえーよ!

軽いカビくらいなら削って食べれたはず…と思って削りながら、どこまで食べられるのか、どうやったら長持ちさせられるのかを考えてみました。

ちなみに、お皿に付いた餅が固まったらお湯につけておくとふやけて簡単にはがせます。ヘラ的なものでこするとすぐ落ちます。

餅についたカビの取り方

カビの部分を削った餅

今回は小さなカビがポツポツと出ていただけなので、普通のピーラー(皮むき器)に付いているジャガイモとかの芽を取る突起で掘り起こしました。こういうやつですね。

人によっては水で流すだけだったり、包丁で削ったりだと思いますが、カビは根を張って下から栄養を吸い上げるので、気持ち深めに穴ぼこをあけました。

ちなみに上のピーラーはよく切れるので里芋の皮もむけたり、Zwillingより切れると評判のやつです。

カビた餅は食べられるのか?カビ毒について読むと食欲をなくす

カビの毒については以前バターコーヒーの時にちょっと調べました。
けっこう怖いカビ毒 – バターコーヒーはダイエット効果あるの?どうなの?味はけっこうウマい

ここでも簡単に説明すると、「人間の体にとって害になるのはカビが出す毒で、その毒は加熱調理しても消えない」というやつです。そして毒の作用として発がん性、中毒症状、消化管の充血、出血、潰瘍、新生児の神経管欠損のリスク向上などがある事がわかっています。詳しくはマイコトキシン – Wikipediaを参照してください。

農林水産省にもこんなふうに書いてありました。

それでも、もしも食べ物にかびが生えてしまったら、「もったいない」と思っても食べずに、思い切って捨てましょう。 例えば、餅にかびが生えたときに、かびの部分を取り除いて食べる方もいるようですが、見えるかびがなくなったに過ぎません。見えないかびが餅の内部や表面にまだ残っている可能性が十分あります。
農林水産省/食品のかび毒に関する情報

食べる気マンマンで餅を削ったのにマジで食欲なくなりますね…。摂取量にもよるのですぐに上のような症状が出るわけではないんですが、代謝されて出て行くのか、体内に蓄積されるのかよくわからないので長生きしたい人は食べないほうが良さそうです。

よく「おじいちゃんがカビた餅を洗って食べていた」みたいな話もありますが、おじいちゃんが体質的にカビに強かった、カビの少ない環境に住んでいた、カビた餅は実はそんなに食べていなかった、などなどの理由により因果関係がわからないんですよね。

もっさもさにカビた餅を洗わずにモリモリ食べて90歳の誕生日を迎えるおじいちゃんは多分存在しないんじゃないかなぁ、とは思います。

ということでこの餅どうしようかな〜。
こ…、今回は小さいカビだったから油断して食べるだけなんだからね。

餅の保管方法

わが家は餅をもらうとすぐにタッパーに入れて冷凍庫に入れます。これ以外の保管方法って何があるかな?と調べてみました。

焼酎を塗る

いきなりアルコール消毒という方法が出てきました。うちに焼酎がないのでできないのと、焼酎の度数は35度までしかないので殺菌にはちょっと心もとないです。

そんなときの…

ドーバーのパストリーゼ77と殺菌済みの餅

パストリーゼやぁー!

どうせ中身は高純度のアルコールじゃあー!表と裏にシュッシュして袋に入れました。こうすることで常温でも割と長持ちするそうです。なるほどねぇ。

わさびやカラシを一緒に入れる

タッパやお皿やお弁当の隅に、わさびやカラシを入れるそうです。わりとメジャーな方法のようで、質問サイトやクックパッドにたくさん出ていました。これは知らなかった。

スーパーの惣菜やエアコンの防かびフィルターにわさび入りの物があるので、効果があるんでしょうね。米びつにも入れるやつあったなぁ。

こういうやつですね。

わさびやカラシの効果を調べている人がいた

家庭科の実験っぽい感じで、ご家庭で実験している人がいました。

要約すると 冷凍>>>>>冷蔵>>無菌・減菌密封>>>わさび、からし>>>>>>にんにく、しょうが という感じでした。冷凍冷蔵出来ない環境ではわさび良いよね、という事でしょうか。意外と役に立たない生姜。

農林水産省の「こどもそうだん」というページにも直球で書いてありました。
農林水産省/からしやわさびには、かびなどを防(ふせ)ぐ成分(せいぶん)がありますか。

ここに アリルイソチオシアネート という単語が出てきました。これが効いてるみたいですね。

辛味成分のアリルイソチオシアネートが防カビ効果を発揮

イソチオシアン酸アリルとかアリルカラシ油とも呼ばれている物質で、マスタード臭がするそうです。Wikipediaによると「植物が草食動物に食べられないようにするための成分」っぽい事が書いてあり、辛味成分自体は植物にとっても有害だが、普段は別の状態で保管しておいて、噛まれた時にその場で辛味成分が作られて辛くなるようです。

わさびもそのままだと辛くなくて、すりおろすと辛くなるので、同じ仕組みなんですね。忌避作用と書いてありました。

ということで

  • 餅がカビたら無理して食べるな。削るくらいなら捨てよう。
  • カビ予防には焼酎などのアルコールを塗る
  • 冷蔵する場合はわさびを一緒に入れておくと長持ちする

という感じでした。

最近は真空パックの餅がほとんどですが、自宅やおばあちゃんちでついた餅を鏡開き用に置いておく場合は、アルコール消毒→わさびの組み合わせが良さそうですね。

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