タイトルのとおりです。
つい数年前まで、低気圧で頭痛になるとか迷信だと思っていました。友達が「頭が痛い…もうすぐ雨が降る」とか言い出した時は何をバカなことを言ってるんだと思っていました。定期的に目の奥が痛くなって肩こりと頭痛とめまいになるのも、パソコンの見すぎだと思っていました。
気圧をチェックするアプリで監視した
頭痛ーる:気圧予報で体調管理 全国700万人の気象病対策アプリ
定期的に起こるというところが気になって気圧を見るアプリを入れてチェックしたところ、気圧の下がり始めに合わせて体調も悪くなり始め、信ぜざるを得なくなりました。ぐぅぅ…科学の勝利…。
広告が出る代わりに無料で使えるアプリで、下の画像のように気圧の予報を出してくれます。
この日は朝から気圧の急降下があり、夜までズルズルと下がってました。バッチリ朝から調子が悪くて、起き抜けは良かったんですが、朝食を食べ終えた辺りから何もしてないのに肩がパンパンに張り始め、頭が重く、目がショボショボしてきました。
頭痛ーるを開いて画面を見た後、納得して悲しそうに閉じました。
低気圧のダルさ、辛さの解消法を断片的にしか知らないので調べることにした
定期的に症状が出るとはいえ割と健康な方なので、ちゃんと対策を調べてませんでした。
なんかコーヒー飲むと良いだとか、散歩すると良いだとかその程度の知識しかありません。しかもその辺ためしても効果がなかったので諦めてたんですよね。この機会にちゃんと覚えて対策するか!と思って調べました。
まず自律神経が動くとか動かないの話
交感神経と副交感神経ですね。どっちがどの役目とかも知らなかったのでそこから調べました。
自律神経の種類 | 役目 | イメージ |
---|---|---|
交感神経 | 活動的 | 先発からレギュラーで頑張ってる選手 |
副交感神経 | おやすみモード | 副=サブ=控え選手 |
有名な話なので今更感がありますが、こんな感じでした。で、人間は外部の刺激(温度とか光とか音とか)を受けるときにその内容に合わせて自律神経を調節して、交感神経/副交感神経を切り替えているそうです。快適で動きやすい陽気には交感神経にして狩りに出かける、雨の日は副交感神経にして休ませる、とかそんな感じらしいです。
「人間は狩りをしていた頃の記憶がDNAに残っていて雨の日は眠くなる」と遅刻の言い訳に使ってたことがありましたがマジだったのか。
気圧が急に下がると不調になる理由
頭痛ーるでは気圧の下がり方が分かれていて、「通常、注意、警戒」の3段階になっています。僕の場合は「警戒」の所で不調が出やすいんですが、人によって気圧低下の抵抗力が違うので、敏感な人は「通常の低下」でも症状が出るかもしれません。
不調になる理由については「身体の調整機能(自律神経)が変化についてこれなかった」みたいに説明しているサイトが多くて、明確な答えが分かりませんでした。分かってたらよく効く薬が開発されてそうなので、そういうもんなのかなと思っておきます。
個人的に思いついたイメージとしては、
- スポーツカーでアクセルベタ踏みで140km/h出してもスムーズに加速してそのまま巡航できる
- 小型車で同じことするとエンジンがものすごい音を出して、高速巡航もハンドルが振れたりして怖い
みたいな感じです。
僕の身体は小型車なので法定速度内でほどほどに走るのが良いのですが、たまに爆弾低気圧とかに煽られて大変なことになっているようです。
こうした自律神経のバランスが崩れた時の症状を自律神経失調症と呼んでいるそうです。名前だけは知っていましたがまさか自分が該当していたとは…。今の生活でストレスとか精神的につらいことはないので、僕の場合は外的要因がキッカケになっています。
対症療法以外に対策はあるのか?
肩こりが出たらサロンシップを貼る、頭痛が来たらバファリンを飲む、目の奥が痛くなったらレンジで温めた濡れタオルを載せる。これらは症状が出てからの対応なので対症療法です(蛇足ですが対処療法という言葉はなくて、対症療法の誤用だそうです)。他にも温めの風呂に入るとかシャワーを浴びるとかツボを押すとかありますね。
僕がやりたいのは予防です!
対策はあるんでしょうか?
調べてみると「自律神経を鍛える」というフレーズが見つかりました。鍛えられるんですね。ちょっと不思議な感じ…。
普段から自分に刺激を与えて自律神経の切り替えを意識的に行うことで、急激な気圧低下にも耐えられるようになるとかならないとか、多少強くなるんだそうです。
具体的な方法
どこかで見たことあるような内容でした。
- 朝日を浴びる
- 温めのお風呂→冷たいシャワー→温めのお風呂→冷たいシャワー…と繰り返す
- 運動の習慣をつける
- 腹式呼吸を心がける
まぁ…やれと言われればやれるレベルの内容ですが、三日坊主になりそうでもあります。朝日は毎日浴びてるし。一番ラクそうなのは運動の習慣かな…というか、軽めのジョギングはやってるんですけどね。走った後はしばらく腹式呼吸になってる?と思うし、ジョギングの頻度と強度を上げればいいのかな。時間作るのが面倒なんですよね…。
風呂は個人的に難しいです。というのはあんまり湯船に入らないので出来ないんですね。湯船派の人は風呂からあがる前に数回水シャワーを浴びると強くなれそうです。
腹式呼吸はすぐ忘れちゃいそうですが、やってみると気持ちいいんですよね。仕事中にお茶取りに行く時とか、ちょっと立ち上がった時にやれるといいのかな。ヨガも腹式呼吸らしいので、女性の人は取り入れやすそうですね(家でやってるイメージ)。
「気圧の影響を受けやすい方は一般的に胃腸・消化器の弱い虚弱体質の方が多いです」とのこと
ググッて出てきた鍼灸院に書いてありました。鍼灸院なので、自律神経が乱れたらツボを押しますとも書いてありました。
気圧と自律神経
胃弱といえば三島由紀夫です。三島由紀夫と言えばムッキムキの体で日本刀を持った写真のイメージがありますが、若い頃はやせ型で胃弱だったらしいのです。30歳の時にボディビルに目覚め、週3で鍛えて晩年まで続けたとのこと。
元々痩身で虚弱体質の三島であったが、弛まぬ鍛錬でのちに知られるほどの偉容を備えた体格となり、胃弱も治っていった。最初は10キロしか挙げられなかったベンチプレスも、約2年後に有楽町の産経ボディビルクラブに練習場所を変えた頃には60キロを挙上するまでに至り、その後胸囲も1メートルを超え、ボディビルは生涯継続されていくことになる。
三島由紀夫 – Wikipedia
これは筋トレですが、ある程度の強度の運動ならなんでも良い気がします。自分の限界よりちょっと上くらいが良いんですよね。面倒くさいんですけどねーーーーーー。
とりあえず身近でできるお手頃な運動を見つけて、程々な強度で動いて、ご飯が美味しく感じられるようになる。この辺が習慣化できれば胃腸の調子も良くなって、体に栄養がいきわたり、健康になって、自律神経もうまく動くようになって、多少の気圧変動もへっちゃらになる…ということなんでしょうね。うーん、頑張るしかないか…。
ところで低気圧の頭痛でバファリン飲んでいいの?
頭痛にも色んな種類があると思いますが、雨がふるたびに薬飲むのってどうなの?病気じゃないのに飲んで良いの?という疑問があります。
低気圧性頭痛について調べてみると、確たる原因はまだ不明ですが、気圧が下がって体中の血管が膨張してむくむ→せまい頭のなかでも同じことが起こる→広がろうとする血管に脳?か何かが押されて痛みが出る、というような説明が多かったです。
打ち身や捻挫などが痛いのは「痛みを出す成分」が原因なので、ロキソニンなどの痛み止めで一時的に抑えることができます。頭痛も同じ仕組ならロキソニンも有効なんだと思います…が、胃腸に来るし今持ってないので飲めませんでした。
代わりにバファリンやイブをたまに使います。でも薬飲んで良いのかな〜?とバファリンのサイトを見たら低気圧性頭痛について書いてありました。
気圧の変化による頭痛 | 頭痛薬はバファリン プレミアム | ライオン株式会社
「低気圧で頭痛くなったら飲め!」とは書いてないのでちょっと自信ないんですが、生理痛、更年期障害性頭痛、偏頭痛、肩こりの頭痛、二日酔いの頭痛、、、などなどいろんな頭痛の解説が載っていたので、多分飲んで良いんでしょう。ダメだったらダメって書いといてね→バファリン。
ちなみにバファリンやイブに入っている成分はイブプロフェンというものです。これは痛みや発熱を緩和する効果があるのですが、血液中の血小板の動きを阻害することで、いわゆる「さらさら血」にする効果もあります。抗血小板剤というそうで、鎮痛薬ではイブプロフェンよりアスピリンの方が作用が強いそうです。低気圧時は血管が縮むとか広がるとかしてるので、こっちの効果が頭痛に効いているのかもしれません。
抗血小板剤を服用中はカサブタができにくくなるので、処方されるときに「切り傷とかに注意してね」と言われました。どれくらい変わるのか試したくもないですがちょっと怖いですね。
頭痛のプロ(ツイキャス作った人)が対処法をブログにまとめていた
いろいろ検索していたら、頭痛のプロっぽい人が対処法をまとめていました。名前見てびっくり、ツイキャスを作った人でした。
私もいわゆる「頭痛もち」というやつで、数年前は年に10箱くらいバファリン飲んでました。が、もう飲みすぎてバファリンも効かなくなってしまったので、今は自然に直すようにしています。
■鈍痛頭痛の対処法
・甘みのある食事を取る(血糖値をあげる)
・緑茶を飲む(私はデカフェ派ですけど、普通のコーヒーより緑茶が効くと思います)
・後頭部をマッサージする(こめかみより効きます)
・体操する(体動かすとよくなります)
・ゆっくりトイレに行く
頭痛になったときの対処いろいろ : 管理人@Yoski
かなりの頭痛持ちのようです。薬剤耐性できてるー!と思ったんですが、バファリンやロキソニンなどのNSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛薬に薬剤耐性は無いんだそうです。かわりに「天井効果」というものがあり、沢山飲んでも効果に上限があるよ、との事でした。
薬のことは置いておいて、対処方法です。実際に頭痛に悩んできた人の経験から出てきた対策なので現実味がありますね。血糖値を上げる、は他で見たことがないので試してみようと思います。
後頭部のマッサージはおそらく「風池」とか「天柱」と呼ばれる部分ですね。首のうしろの髪の生え際のあたりです。頭蓋骨のつなぎ目辺りを下からグリグリ押すと気持ちよくて、そのあたりのツボです。
あと珍しいのが「ゆっくりトイレにいく」です。これも初めて見ましたが、腸の動きは栄養の吸収率に関わってくるので意外と大事なんでしょうね。体の調子が悪い時にトイレにこもると仕事サボってるように思われそうですが、回復させる意味も込めて個室でゆっくりして、でっかい💩を出しましょう。
まとめ
- 低気圧が来ると頭痛になる、はホント
- 頭痛が辛かったら薬飲んでいい
- 効かなくなることはないが、頭痛の原因が変化すると薬が効かなくなったように見えるらしい
- 結局ここでも運動
- 筋肉が全てを凌駕する
でした。
筋トレする場合はスクワットが良いです。尻・太腿という大型筋肉を使うためカロリー消費的にも都合がよく、下半身に溜まった血流をポンプ作用で上に戻せるメリットもあります。なんか面倒くさいけど、みんな筋トレしようぜ!