トイレブラシの衛生面とおしゃれを両立させたい

無印のトイレブラシ

トイレ掃除で便器にブラシを突っ込む時がちょっと苦手です。ブラシに前回掃除の時の水が残っていたり、掃除中に水がはねたり、便器に💩が付いていた時はちゃんとすすげるかな…とか、いろいろ心配になります。

かといってスクラビングバブルみたいな使い捨てもどうかなぁ、と思っています。プリンタのインクや携帯電話の通信料みたいに、最初は安いけど長く使ううちに財布の中身を吸い取られそうです。

トイレブラシの衛生状況

ググったりCiNiiとか見てみましたが、ブラシに限定した記事はみつかりませんでした。唯一、スクラビングバブルを出しているJohnson&Johnsonにこんな記事がありましたが、ここって流せるトイレブラシを出してますよね…。内容ちょっと盛ったりしてないかな?大丈夫かな?と、ちょっといぶかしげな気持ちになりながら見てみました。

SCジョンソン社は、イノベーション、高品質な製品、健全な職場環境、環境とコミュニティへの長期的な取り組みに全力を尽くしているファミリーカンパニーです。米国に拠点を置くSCジョンソン社は、家庭用洗剤製品や、保存容器・バッグ、消臭・芳香剤、虫よけ、靴用製品のほか、業務用製品も扱う世界有数のメーカーです。SCジョンソン社は米...

このページを見ると、トイレの雑菌はこんな感じになってるみたいですね。

  • 便座: 3〜50個
  • 便器: 1〜83個
  • 床: 1〜94個
  • トイレブラシ: 80,000,000〜2,300,000,000個 (8億〜23億)

おいおいおい桁違いもいいとこだよ!と思った後で、便座・便器・床がわずか 10平方センチ なのに対し、ブラシは先端?もしかするとケースごと?という曖昧な数字になってるようです。10平方センチって 1cm ✕ 10cm とかなので、ブラシと同じ条件にするならもっと広い面になるんじゃないかな。

とはいえブラシ、湿った状態でケースに入れられるので、ケース内で醸(かも)されてる可能性は十分にあります。

洋式便座の汚染状況

CiNii 論文 – トイレの衛生 : 水洗時の飛沫と細菌汚染

トイレで水を流す時に水が跳ねますが、そこから細菌汚染はあるのだろうか?を研究した論文があります。こちらによると、人間の💩の中には1兆〜10兆の細菌が含まれているとされ、水ハネ実験ではトイレの水が貯まるところに2000億(10^8cfu/mlの培養液を2L)の大腸菌で満たした、とあります。

トイレの水を流した時、和式、洋式でどれくらい水ハネが起きて尻に付着するか、その際の飛沫にどれくらいの細菌が含まれているかを調査した所、少ない時は10個くらい、多い時は100万個くらいの細菌が付いているとされました。

また、引用されている別の論文では、トイレの水に100〜1000億個の菌を入れ、水洗中に1000〜1万個程度の菌が噴出しているのを確認した、とあるそうです。結構飛んでるんですね。

細菌からの感染についても書かれていました。曰く、

細菌による皮膚からの感染は傷口があるような揚合には成立する。その際の細菌量は菌種や感染を受ける側の防御力などによっても異なるが,一般的には最低1,000個以上は必要であろうと言われている。

だそうです。感染に必要な最低限の数は出ているみたいですが、免疫の落ちた病気の人ならいざしらず、風邪もひいておらず傷もない健常者の皮膚に多少ついたくらいではなんともなさそうな感じもします。

汚い話でまったく申し訳ないんですが、実は今日トイレ(洋式)に行った時、💩の落ち方がまずくて \チャポン…/ となってしまったんですね。この記事を書いてる途中だったので「尻に100万個…!」と戦慄したんですが、こういう事って今までに何度も経験していて、そのあと特に病気で寝込んだりする事もなかったので、100万個が尻についても大丈夫なんだろうなと思いながら今に至ります(ノロとかは別)

ひるがえってブラシの汚染状況

2000億の水たまりから跳ねてきた大腸菌は多くて100万個ほど。ただしそれが原因で体調を崩したりすることはほとんどなさそうです。

同じ理屈で考えると、ブラシには上記の1/100しか細菌が付着しておらず、ブラシの先端なので水が跳ねても知れています。トイレ掃除、僕は素手でやっちゃいますが、普通はゴム手袋などをつけてると思います。そんな状況で「感染が〜」と考えるのは杞憂かもしれませんね。

そもそも人類は今までトイレブラシを何十年も使っていて、うちも母親や祖母も普通にブラシを使ってますが、それが原因で健康を害した話とかは特に聞きません。「ブラシに細菌が8億個!」と言われても、普段通りに使う分には気にしなくても良い気がしてきました。

トイレ掃除する時って洗剤をつけて、こすって、洗剤の泡である程度除菌されて、新しい水で流しているので、実は8億もいないかもしれません。どーーーしても気になる場合は掃除道具にアルコールスプレーを入れておいて、ブラシをしまう前に吹いておくと良いかもしれませんね。

次、見た目の話

昔のトイレブラシって水色とかピンクのプラスチック製が多かったような気がしますが、最近はデザインの優れたものが増えたおかげで、そういった色を探すほうが難しくなりました。今だとほとんど白かアイボリーですね。

我が家は無難に無印のものを使っていて、こちらも白色です。

無印のトイレブラシの中身

ブラシも白です。写真では見えてませんがブラシの片面が切り欠きになっていて、便器の裏側も掃除しやすくなっています。無印のページを見ると、ブラシの上についているフタが水はね防止カバーも兼ねているそうです。知らんかった。

無印のトイレブラシは結構人気のようです。使い勝手良し、見た目良し、値段も900円とそれなりにお手頃。無印が出すまではこういった形のブラシがなかったような気がします。

ただちょっと欠点があって、ブラシケースの中に水がたまります。ブラシの下にわずかな隙間があるので浸かっているわけでは無さそうですが、掃除をして、ブラシを軽く脱水して戻しても、ケースに密封されてしまって水が残ってしまうようです。なんか気持ち悪いんですよね。

使うたびに気になっていたので、Amazonに「トイレブラシ」と入れてみました。

Amazonではマーナのトイレブラシが人気

検索結果はこちらです。
Amazon.co.jp: トイレブラシの検索結果

一番人気はこちらみたいですね。

意外なことに2本刺し。ブラシの形状を見ると大きい方が丸型、小さいほうが上履きブラシみたいな形状になっていて、便器のフチ裏専用のようです。

2番人気は同商品から小さいブラシがなくなったバージョンでした。うーん、この感じだと大きいブラシだけではフチ裏に届かないかも?

あと、マーナのブラシケースはちょっと特徴的です。ケースの裏側がガバッと開いていて、ブラシは引っ掛けて置くだけになっているんですね。ブラシの先端はケースの底からちょっと浮いた状態になり、ブラシ自体は早く乾燥しそうです。衛生的な感じで、ここは無印にない利点っぽいんですよね…。

壁に添わせて置いた時に壁に当たらないかなぁ…とか、引っ掛けてるだけなのでブラシ安定しないんじゃないかなぁ…という気もしますが、レビューを見ると1人だけ「グラグラする」と書いてる人がいて、それ以外はおおむね満足そうです。

ケースの中の掃除もしやすいという声もあり、実はかなりいいんじゃないかと思えてきました。今使ってる無印のが壊れたら次これにしようかな。

まとめ

トイレブラシ、汚いには汚いんだけど、普段通りに使っておけば別に問題なさそう、という感じでした。個人的に見た目は無印ブラシの方が好みですが、使いやすさ、メンテのしやすさで言えばマーナの方が良さそうに見えます。

そういえば、トイレブラシについて調べていたら「そもそもブラシを使わない」という人も見かけました。えっ、手で洗うの!?と驚きながら読んでみると、100均のスポンジを小さく切ったりして、薄いビニール手袋などを付けて洗っているようです。昭和の経営者に「心がきれいになるぞ!」と強制されている風景が浮かびますが、どうも「トイレブラシを置きたくない」という明後日の理由からでした。これがミニマリスト…、業が深い。

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