柳宗理が大好き。ただしスープスプーン、テメーはダメだ

柳宗理の製品をたくさん持っています。カトラリーセット、キッチンナイフ 18cm、レードル L(おたま)、ステンレストング穴無し、鉄フライパン 22cm、が家にあります。
元々奥さんが好きで、そこに便乗して増やしていきました。丁寧にデザインされていて、使っていて少し嬉しい気持ちになりますね。
特にお気に入りがおたま
このオタマが異様に使いやすくて一番のお気に入りです。微妙な楕円具合が汁物の扱いにピッタリで、毎日レギュラー登板しています。
無印のも持っていましたが、やはりただの丸より楕円のほうが良いですね。
次にお気に入りなのがバターナイフ
ダイソーで買ったバターナイフを使っていましたが、柳宗理のを持ったときのちょうどいい重さ、重心、バターを削る面の広さがちょうどよくて、即レギュラー化しました。
これはカトラリーセットで一気に揃えました。ちょっとずつ買っても良かったのですが、セットのほうが多分お得だろうと。
しかしスプーン系がいまいち…
オタマの独特な形状はすごく使いやすいです。あの楕円形で汁物のコントロールがしやすい。そこは狙い通りなんだと思いますが、同じことをスプーン系にも施しています。
持ってる人に聞いてみたいのですが、ぶっちゃけスプーン使いにくくないですか…?
小さいものも大きいものも、オタマのような歪みを付けてあり、あと妙に深いです。ティースプーンとか、インスタントコーヒーをすくってコップに入れる時はちょうどいいんですが、プリンを食べるときにこの深さが邪魔で、スプーンにちょっと残るんですよね…。コーンフレークとか食べるときにも微妙に合わない。
極めつけがスープスプーン
オタマとスプーンの中間のような形をしています。スープをすするのには丁度いいんですが、具が食べにくい…!純粋なスープだけの料理であればいいんですが、うちは何かしら具を入れてしまうので、このスプーンの良さを活かせませんでした。なので、せっかくカトラリーセットで買ったのにスプーン系、特に大型のものは戸棚にしまったままになっています。
フライパン、テメーも…?
細かい凹凸をつけた「マグマプレート」という名前の鉄フライパンも持っています。通常の鉄フライパンより薄く、熱伝導がかなりいいです。持ったときの重心とか柄の握りやすさ、セットの蓋のフィット感、オタマと同様の注ぎ口など細かい所がよくできていていいんですが、マグマプレート、結構こびりつくよな…?
さすがにテフロンと比較するのは酷ですが、よくある鉄フライパンと同じように先に油を敷いてなじませてから焼かないと、結構こびりつきます。この凹凸、どれくらい効果があるのかはちょっと謎です。火が通りやすいので加熱しすぎなんでしょうか?
20cm の普通の鉄フライパンも持っていて、こびりつき具合は同じくらい?という感じです。ただ重さは 20cm のこちらのほうが重いので、使い勝手はマグマプレートのほうが良いです。
重さ=厚さでもあり、柳宗理のフライパンは熱しやすいですがすぐ冷めます。これが良いのか悪いのかちょっとわからないんですが、ステーキみたいな肉料理のときは予熱で肉を休ませたいので、厚手のフライパンのほうが良い気がします。
で、柳宗理って誰?
柳宗理プロフィール・デザインシリーズ | SORI YANAGI Support Site (柳宗理サポートサイト)
公式サイトに経歴が載っていますが、どんな人かはちょっとわかりません。Wikipedia も同様です。バタフライスツールという、板 2 枚を 蝶のように組み合わせた椅子が有名らしいです。 フΓ こんな感じのやつですね。
ちょうど手元に「自分の仕事つくる」という本があったのですが、ここに書いてありました。
- 図面を引かず、手で形を作りながらデザインを考える
- 橋梁みたいなものでも同じ
- 最終的には図面化するけど、アイデアが固まるまではいじり続けるので時間がかかる
- スケッチも描かない。いきなり手を動かす
- バタフライスツールも、はじめは塩ビの板を曲げていじっていて「椅子にしたら良くね?」って思ってできた
- コンピュータによるレンダリングはダメ。最初に考えたものと最後にできるものって大抵変わっていくから、最初からかっちり決めるレンダリングは良くない
- なので 1〜2 年かかるし費用もかなりかかる。だから僕らは貧乏。まぁ好きでやってるからね。
だそうでした。狙って作ってないんかーい!
まとめ
バターナイフとかフライパンとか、持ったときに妙にしっくりくるのは、柳宗理が時間をかけて作り込んだからなんですね。オタマも同様で、重すぎず軽すぎず、なんとも使いやすいんです。
それだけにスプーン系が惜しい。もしや柳宗理、口がデカかったのでは…?









