浄水器カートリッジの交換時期は?型番の見方と選び方を解説

浄水器を使っています。蛇口直結型のトレビーノ カセッティをずっと使っています。安いやつなので、水の利用量を出すような機能はありません。
年末だし、なんとなくキリが良いから交換しておくかと思って中を見ると真っ黒になっていました。設置したのはなんと 1 年前。大丈夫なのかこれ。
浄水器のカートリッジっていつ交換すればいいの?
我が家の浄水器は 「東レ トレビーノ MK309SMX」を使っています。説明書がトレビーノの公式ページに公開されています。
うちで使っているのは浄水能力が 600L の物です。説明書によると2 ヶ月で交換、とありました。
浄水能力が 600 の場合は交換目安は 2 ヶ月、900L の場合は 3 ヶ月、1500 の場合は 5 ヶ月 取扱説明書 トレビーノ カセッティ 309MX
東レとしては 1 日あたり 10L 使う想定でいるようですね。
我が家の水の利用量は?
水がまずいとは思っていなかったんですが、さすがに 1 年は使いすぎなような気がします。ちょっとうちの普段の使い方を概算してみましょう。共働きの 3 人家族です。
朝
- コップ 1 杯の水 × 3: 600ml
- 水筒 × 3: 1500ml
昼
- 家にいないのでほぼなし
夜
- コップ 1 杯の水 × 3: 600ml
- 米 5 合(無洗米): 1000ml
- 汁物や煮物: 1000ml
すごく雑な計算ですが、1 日 5 リットル くらい でしょうか。夏は増えて冬は減ると思いますが、1 年を平均して一日 5 リットル ということにします。
使っているカートリッジが 600L タイプなので、600L ÷ 1日 5L = 120日 (30日 × 4)。約 4 ヶ月使えることになります。ということで、我が家の交換時期は 4 ヶ月 となりました。メーカー想定の 10L の半分なので、推奨利用期間も 2 倍になりますね。
でも 1 年使ってもあまり臭くなかったです
トレビーノのマニュアルを見ると、水の利用量以外に、交換時期の大まかな目安が書いてあります。次の 2 点です。
- 浄水流量が少ない
- ニオイが残る
1 年使っても、ニオイはあまり感じていませんでした。新しいカートリッジに変えて水が美味しくなったような気はしたので、浄水能力は落ちていたのかもしれません。
浄水流量は新品と比較してもそれほど変わりませんでした。多少良くなったような気がするものの、劇的な変化はありません。
もしかすると我が家のエリアの水はきれいで、あまり浄水能力を浪費しないのかもしれません。浄水器を通さずに飲むとカルキのニオイがしますが、1 年使ったカートリッジでもそこそこ臭いは取れていました。
カートリッジの中の汚れ具合を見ると黒いんですが、この黒さがどれくらい汚れていて、どれくらい浄水能力が落ちているのかもわかりません。
自分の経験と、「メーカー推奨が 2 ヶ月のところ、1 年はちょっとやりすぎだな」という気持ちから考えると、我が家の場合は 6 ヶ月ごとの交換がちょうど良さそうに思いました。
トレビーノの 1500L 版を買えば 1 年持つわけですが、家で使っている高除去タイプだと 1 個 6,000 円くらいします。単価だけ見ると高いな〜って思っちゃいますね。
トレビーノ カセッティのカートリッジの違いについて
Amazon.co.jp: 東レ(TORAY): 交換用カートリッジ一覧 トップページ
トレビーノの交換用カートリッジって結構種類があるんですよね。SMX とか XJ とかあります。いまの我が家で使っているのは高除去タイプで多分いいやつなので、次に使いたいものは「最低限の機能がついていてコスパがいい奴」です。
カートリッジの見た目を見ると、大まかに「ロゴの色」でランクが分かるようになっています。
青 → 銀 → 金、の色の順で高性能に…?と思いかけましたが、その後の 600 とか 1500 の数字で思いとどまりました。数字が大きい方がたくさん使えるので、値段は高いはずです。つまり 性能 × 流量 の組み合わせになっているのかな?
東レのカートリッジ一覧ページを見てみると、型番にこんなパターンがあるようでした。
| 文字 | 由来(推測) | 根拠 |
|---|---|---|
| J | 記載なし | - |
| N | 鉛(なまり) | NTJ が「鉛・トリハロメタン除去タイプ」であるため。英語では Lead、元素記号は Pb。 |
| T | Trihalomethane | 総トリハロメタン除去がメインの機能であるため。 |
| X | eXcellent / eXtreme | 13〜16 項目以上の「高除去」を指す最上位記号。 |
| S | Speed | ろ過流量 3.0L/分の「時短(スピード)」タイプ。 |
| M (サイズ) | Medium | 寿命 600L。コンパクトな容量。 |
| L (サイズ) | Large | 寿命 1500L。大きな容量。 |
| 表記なし (サイズ) | - | 寿命 900L。標準な容量 |
分類してみると、こんな感じになっています。下に行くほど高機能・高価になります。
- J: 塩素・濁り除去
- T: トリハロメタン除去
- N: 鉛・トリハロメタン除去
- X: 高除去(コンパクト)
- X: 高除去(標準)
- S・X: 時短・高除去(コンパクト)
- S・X・L: 時短・高除去・大容量
こうしてみると、ナントカ X 系の名前はこういうパターンがあります。
- SLX : 高スピード、長寿命、高性能 = 最強
- MX : コンパクト、短寿命、高性能 = エントリーモデル
- X : 高性能 = 標準寿命、高性能 = 旧エントリーモデル
流量(サイズ)で S,M,L にしてくれれば分かりやすかったんですが、おそらく先にスピードモデルで S を使ってしまったので、仕方なく Large と Medium にしたのだと思います。スタバのトールが標準サイズ、デカいのがグランデ、みたいな感じだと思いますが、あれと同じでモヤモヤしますね…。
スピードの話が出たので S 表示について。これは浄水器から出てくる水の量の違いで 2 種類に分けられます。
- S(時短、スピードモデル) : ろ過流量 3.0L / 分
- スピード表示なし: ろ過流量 1.6L / 分
ご家庭によくある麦茶のピッチャーがおおよそ 1.5L くらいですが、あれを 30 秒で入れられるのが S 付きモデル、1 分かかるのが S なしモデルになります。
うちのカートリッジを見ると S なしモデルでした。本体ごと買ったときは S 付きでしたが、交換用では安い方を買ったようです。普段の麦茶の用意とか、鍋に水を入れる、などで特に不満は感じていませんでした。遅いといえば遅いのですが、慣れてしまって他の作業を並列でやっているから気にならないのかもしれません。
このあたりは安い方を先に買ってみて、「遅くて不便!」と思ったら速い方に変えると良いと思います。
ところで、高除去である必要ってある?
実は 10 年くらい前の購入履歴を見ると、トリハロメタン除去タイプの T を買っていたことがありました。今はなんとなく高除去タイプを使っています。どちらもカルキ臭さはなくなっておいしい水になっていますが、それ以外の違いはわかりません。
高除去タイプは鉛、農薬、化学原料なども除去できるとあります。
鉛について
鉛製給水管の解消について 国土交通省 水管理・国土保全局 水道事業課 令和7年3月 10 日
1980 年ごろまでは、水道管に鉛が使われていたそうです。加工しやすくサビも発生しない点が良かったんですね。しかし、鉛には毒性があるため健康に害があります。そのため、日本全体として鉛製の水道管は順次交換されていっているそうです。
お住まいの住宅地や地域が比較的新しい場所であれば、鉛の除去機能は気にしなくても良い、むしろ不要かもしれません。逆に、山奥などの田舎で鉛製の水道管がまだ多く残っている地域では高除去タイプを選択すると良いと思います。
農薬・化学原料について
農薬に含まれる化学成分の検出量については、環境省で細かく数値が指定されています。しかも毎年見直しがあり、人体に影響がある量などの研究の進みに応じて、適宜更新されているようです。
水道水は浄水場でこれらの基準値以下になるようにきれいにされているので、あまり気にする必要はないかもしれません。農地に囲まれた土地で、さらに浄水場も設備が古そうな場合は、高除去タイプを選択する価値があるかもしれません。
と考えると、実は僕の家では高除去タイプ、X のついた型番のカートリッジはやりすぎだったのかもしれません。スピードモデル(製品では “時短” と表現されています)を使っていないし、高除去である必要もない。であれば、一番安いモデルである塩素除去タイプでいいのかもしれません。
1500L 対応で 2,000 円くらいで買えます。最上級の SLX と比べると物凄いコスパの良さになります。
トリハロメタンって?
浄水場で消毒のために塩素が加えられますが、これと、水中に含まれる有機物(植物の腐敗物など)が反応して作られる物質だそうです。なので浄水場から出てきて時間が経てば経つほど増えます。
また、加熱すると増えます。「水道水がカルキ臭いので煮沸消毒すると、トリハロメタンが大量に出る」という話を聞いたことがあるかもしれません。
なので、浄水器の水で加熱料理(米の炊飯や煮物料理など)をしたり、コーヒーやお茶を沸かすことが多い場合は、トリハロメタン除去タイプを選んでおくと安心でしょう。
逆に、浄水器から出る水をそのまま飲むことがほとんどの場合は、一番安い J を選ぶのがコスパ最強、となります。
我が家では浄水の水で料理をするので、トリハロメタンを気にする必要があります。となると、トリハロメタン除去タイプが最適解になりそうでした。
600L×2 で 1200L まで対応、これで 4,000 円くらいですね。
カートリッジの捨て方
カートリッジの捨て方ですが、意外にも「プラスチックごみ」で捨てます。
カートリッジは、水圧に耐えるように密閉しております。カートリッジ内の水を抜く機能はありません。そのままプラスチックゴミとして廃棄ください。 Q&A | お客様サポート | トレビーノ ® | TORAY
トレビーノの取扱説明書にも書いてありました。活性炭フィルタなども入っているし、なんとなく「燃やせないゴミ」っぽいのですが、ここは謎です。最近はプラスチックごみを焼却場の燃料として使うらしいので、そこに使える程度にはプラスチックなんでしょうね。
ちなみに、別メーカーであるクリンスイのカートリッジもプラスチックごみとして出すそうです。
教えて水博士! #31 浄水カートリッジの捨て方は?回収はしているの? | JOURNAL | 浄水器のクリンスイ Cleansui ブランドサイト
クリンスイは回収もしていたそうですが、回収のために遠くまで運ぶためのコストのほうがかかるから、住んでいる自治体で処分したほうが環境負荷が低い、いいかえるとコスパが良い、ということのようです。
まとめ
カートリッジの交換時期
- 大抵の人は 1 日 10L 使う、カートリッジが 600L まで対応している → 2 ヶ月
- あまり水を使わない家庭 → 3〜6 ヶ月
カートリッジ選びのフローチャート
スタート → 古い建物?(1980年以前)
はい → 高除去タイプ(X付き)
いいえ ↓
料理に使う?
はい → トリハロメタン除去タイプ(T付き)
いいえ ↓
そのまま飲むだけ?
はい → 塩素除去タイプ(J)
速さ重視?
はい → スピードモデル(S付き)
大容量?
はい → L(1500L)
いいえ → M(600L)
ここまで調べて理解したうえで、あらためて上の方にあるトレビーノの型番の命名規則を見ると、全然覚えられませんね 😅
- J: 表記なし
- N: 鉛(なまり)
- T: トリハロメタン
- S: スピード(2 倍速)
- X: 高除去(エクストリーム?エクセレント?)
- M: 小さい
- 無印: 普通
- L: 大きい
最初の J だけ表記がなく由来がわかりませんが、この流れでいうと「除去」の J だと思います。もしかしたら「浄水」かもしれません。しかし…もう少しこう、何というか、手心というか…、わかりやすい規則にしてほしいですね…









