今年の夏、インスタグラムで人気だと聞いてユニクロでTシャツを買いました。ビニールのパックに入っているので通称「パックT」と呼ばれていて、1枚500円で売っています。セールの時には400円くらいでした。
肝心のInstagramはTシャツを何枚か買った後に見ました。思ってたのと違う使われ方でびっくりｗ
実際の商品名は「ドライカラークルーネックT / ドライカラーVネックT」で、素材が綿ポリ混紡のドライ機能付きTシャツですね。
色数が多く、値段も安いことから人気が出たみたいです。上のユニクロのページでもレビューがたくさん付いていました。
気がつけば毛玉が…
汗かきなので夏に着る服にドライ機能は必須。ということでピンク、オレンジ、グレー、オリーブ、濃紺の5枚を買って、明るい色が好きなのでピンクとオレンジをよく着ていました。部屋着に外着に3ヶ月くらい愛用し、ふとTシャツを見ると毛玉が。お腹と背中を中心に毛玉がたくさんできていました。
ユニクロのパックT
毛玉ができ始めてきた。
追加購入しないと！👕
— atsumi (@y19kim) June 14, 2015
ツイッターでも「毛玉ができたー」って人を発見。今までTシャツに毛玉ができたことはなかったし、やっぱり安物はダメで、使いすてなのかな…と寂しい気持ちに。でもこのまま捨てるのも悔しいので、ちょっと調べてみました。
なんで毛玉できたの？
いままでもユニクロや無印やヘインズのTシャツを着てきて、生地が伸びることはあっても毛玉はできませんでした。「Tシャツ 毛玉」で検索すると毛玉の取り方のページばかりが出てきたので、素直に「毛玉」だけで検索するとクリーニング組合のページに詳しく書いてありました。
- 毛玉ができる理由: 摩擦。脇やソデの内側など。
- 毛玉ができやすい素材: 合成繊維
毛玉について | 東京都クリーニング生活衛生同業組合 Webサイト
合成繊維は強いから毛玉が自然に落ちずに生地に残ってしまう、というのが理由だそうです。ユニクロのパックTも綿ポリの合成繊維なので毛玉ができやすかったんですね。ウールやカシミヤなどの動物繊維は毛玉になってもポロポロ落ちてしまうので、あまり目立たないそうです。
毛玉を取る
毛玉で検索した時に取り方解説のページがたくさん出てきていたので、それを参考にいくつか試してみました。
T字カミソリ
生地に刃を当てるのってちょっと怖いですね・・・。凹凸ができないよう注意して滑らせてみました。ショリショリと引っ掛けてるような音は聞こえますが、毛玉が小さいのかあまり取れませんでした。残念。
関係ないですが、小学生の時にジャージに付いた毛玉をハサミで取っていたことを思い出しました。片刃でショリショリするのが基本なんですが、じれったくてチョキンとやって生地に穴を開けていた記憶。
スポンジ
家にこれしかなかったので、全体的に荒々しいスポンジになってしまいました。服に置くだけで引っかかる感じがして、思いっきり生地を痛めそうです。他の所は黄色×緑のよくあるスポンジをつかっていたので、もうちょっとやさしい感じなんだと思います。
スポンジを使うのは初めてで半信半疑で何度か生地の上を滑らせていると、うまいこと毛玉だけ引っ掛けてキレイになってきました！なにこれすごく意外！
写真の真ん中辺りが少しきれいになりました。ただし生地自体も引っ掛けてる感じがするので、全体的に毛羽立ってしまう気がする。糸がヒョロっと出てきそうでもあります。
毛玉取り機
毛玉取るなら専用の機械…ということで、奥さんが愛用している毛玉取り機を借りてきました。以前は電池式の小さい髭剃りみたいなものを使っていましたが、壊れてしまったようでこれを買ったそうです。「有線式〜〜？とりまわし面倒じゃない？」と言うと、電池式にはないパワーがオススメなんだそうで。
お腹側の毛玉はカミソリとスポンジであらかた取ってしまったため、背中側で試してみました。
というか後ろ側ちゃんと見てなかったけど結構ひどい・・・(´；ω；`)
しばらくジョリジョリ。この毛玉取り機は生地と刃の間の高さ調節ができるみたいで地味に高機能。今回はペラペラのTシャツなので一番低くして使ってみます。
わた毛みたいな小さい毛玉でちょっと心配でしたが、結構きれいに取れました。取る範囲が広い時は専用の機械のほうが楽ですね。
Amazonで見てみるとこの毛玉取り機は3,000円くらいでした。小さい電池式が1,000円くらいなのでちょっとお高め。でも電池交換の手間がないからいいのかな・・・ってレビューを見てみたら720件も付いてました。 ビビるわ！実は超有名な物なんでしょうか。
改めて奥さんに聞いてみたところ、周りでも愛用者が数人いるそうでした。レビューにもある通りパワーが落ちないことが人気だそうですが、生地が重なって凹凸になっている所は気をつけないと簡単に穴が空いてしまうそうです。恐るべきパワー！
毛玉取り機の種類の全体像
最後の有線式毛玉取り機にびっくりしたので、最近の毛玉取り機って他にはどんなのがあるんだろう？と思って調べてみました。
手動の毛玉落とし
手を動かしてジョリジョリするタイプ。こういうのむかーし実家で見たことあります。Amazonだと600円くらいですが、似たものがダイソーやセリアなどの100円ショップに売ってますね。やっていることはスポンジの荒目で引っ掛けるものと同じです。
ウールのセーターにできるような大きな毛玉には適していません。
…
この毛玉取り器は、ポリエステル、レーヨン製などのカットソーにできた細かい毛玉に使用しています。
Amazon.co.jp： サワフジ 毛玉おとしの さゆさんのレビュー
というレビューもありました。
乾電池式の毛玉取り機
これも昔からお馴染みのタイプ。1,000円前後が多いみたいですね。
以前は単2電池の物もあったような気がしますが、今はエネループなどの充電電池が一般的に広まっているので、単三電池2本が多いみたいです。電池がなくなってくると刃の回転が遅く弱くなって、毛玉を引っ掛けて止まることもありました。
ずいぶん前に、父親がこれに似た電動シェーバーを使っていました。毛玉取り機は電動シェーバーの網目を広くしただけなので、見た目がそっくりなんですよね。
コンセント式 / 充電式の毛玉取り機
今回使ってみてビックリしたやつです。乾電池式と比べてパワーがダンチでした。写真だとコードがないように見えますが、持ち手のおしり側から結構長めのコードが伸びています。
値段は2,000円〜3,000円といったところ。毛玉界のなかでは高級品なので、各社のラインナップ内でもいちばん高いですね。
家で使ったテスコムというメーカーの物はコンセント式でしたが、似た形の他の商品では充電池式でした。充電池は劣化するので耐久性がちょっと不安…といったレビューもありました。
毛玉取り機を出しているメーカー
数が少ないのですぐ確認できました。
テスコムは東京都品川区に本社を置く中堅家電メーカー、イズミは本名を泉精器製作所といい、長野県松本市に本社がある家電・電設機器メーカーだそうです。Panasonicは有名なので割愛。
テスコムと泉精機どちらも中国の深センに工場を持っていたり、同じくどちらも松本市(しかも近所)に国内工場を持っていたりするので、技術提供などのつながりがありそうですね。テスコムの有線式と泉精機の充電式は形がそっくりですし…。
ホームページはテスコムの方がかっこいいですね。泉精機の方はトップページ以外が懐かしい感じになっていました。
テスコムについて
テスコムというメーカーについても調べてみました。以前ミキサーなどの台所家電を探していた時にも目にしていて、なんとなく名前は知っていました。
Wikipediaによると
東京都品川区に本社を置く、日本の中堅家電メーカーである。業務用理美容機器を「Nobby」ブランドで展開している。
テスコム – Wikipedia
となっていて、扱っている商品を見ても
美容系
ドライヤー、バリカン、ホットカーラー
調理器具系
ミキサー、ジューサー、ホットプレート、トースター、酒燗器、フープロ、電気ケトル、ホットサンドメーカー
掃除系
毛玉クリーナー、温風乾燥機
リラックス系
足マッサージ器
というように、5000円くらいの小物家電が多いみたいでした。Amazonで見ても上のリストのような感じなんですが、毛玉取り機以外にもドライヤーとミキサーで評価が大爆発していました。ドライヤーは”中国工場で本格的な製造を開始”とWikipediaにあったので、力を入れているだけに評価もいいみたいですね。
商品によっては大手のパナソニックと競合するものも多くて、そのせいなのか「よく分からないけどなんか安いマイナーなメーカー」みたいな印象をもっちゃいますね（というか持ってました）。
テスコムのホームページではお役立ち情報としてページの下の方にカールドライヤーやヘアアイロンの使い方などを紹介していますが、かわいいんだけどスマホで超見づらいのでもったいな気がします。
今回いろいろ見てみてテスコムのイメージがよくなったので、台所家電を選ぶときはちょっと贔屓目に見ようかな、と思いました。テスコムがんばれー！
あれから1年…
ピンクが好きでしつこく着ていたら鳥肌みたいな小さい毛玉ができました。例によってテスコムの毛玉取り機でショリショリして…
綺麗になりました。ここまできたら穴が開くまで着るぞ！