シャンプーを変えても抜け毛は改善しなかったが、得るものもあった

つむじハゲになり、ミノキシジル(塗る方)を使って治りました。ただ、最初からミノキシジルを使ったわけではなく、シャンプーを変えたりヘアリキッドを使ってみたりと遠回りしました。その時間なんと 1 年。この 1 年は増え続けるか、減り続けるかのどちらかしかなく、僕は後者なのでした。
薄毛の進行は遅くなったような気がしましたが、薄毛(AGA)の仕組み上、劇的な改善はしませんでした。ただ、ここで学んだことがいくつかあり、それを紹介します。
発毛させたいならミノキなどの専用の薬品の方が早いです
詳細はこちらの記事にありますが、シャンプー類はあくまで補助的な役割に過ぎず、根本的に治したければさっさと薬を使ったほうが早いです。
薄毛(AGA)の原因は特定の男性ホルモンにより毛が細く抜けてしまうことであり、治すにはそのホルモンを止める事と、休眠している毛根を叩き起こす必要があります。血行促進ではホルモンは止められないし、毛根も起きません。すでに起きている毛根に、ちょっと多めに栄養を与えられるくらいですね…残念ながら。
しかしお風呂タイムの洗髪がていねいになりました
薄毛の根本治療にはなりませんが、毛根の土台作り、補助的な役割にはなれます。
冒頭の写真にある NILE のシャンプーとヘアローションを買った際に、シャンプーに洗髪方法の説明がついていました。まずぬるま湯で 2 分くらい髪と頭皮を洗い流してから、シャンプーを手で泡立てて洗い、時間をかけてしっかりすすぐ、とありました。
僕は洗髪はずっと適当で、ドラッグストアの安いシャンプーを適当に使って、ガーッと洗って、すすぎ残しがありそうなレベルで適当に流して終わっていました。頭頂部、つむじのあたりが薄くなってきた原因はすすぎ残しかも?と思うようになり、以前より丁寧に流すようになりました。
すすぎ残しが、今回のつむじハゲの原因ではないかもしれませんが、長い目で見ると間接的には影響しそうなので、改善できてよかったと思っています。
また、洗髪前の予洗いも、今までは 10 秒くらいでした。だって面倒くさいんで…。しかしそうも言ってられなくなってしまったので丁寧に洗うようになりました。また、予洗いが頭皮マッサージも兼ねているので、「血流アップしろ〜〜〜」と思いながら指の腹で優しく洗っています。シャンプーの泡立ちも良くなるし、続けていたら頭皮も柔らかくなってきて良いことづくしです。
NILE は普段買わないちょっと高いシャンプーだが、すごく良かった
1 本 400mL で 2,500 円もします。普段使ってるパンテーンが 2L で 2000 円なので 6 倍くらい高いです。ただレビューは多いし、育毛と書いてあるし、パッケージもかっこいいので買ってみました。リアップとかスカルプ D とか、見た目がもうアレじゃないですか…。
NILE のシャンプーは製品名が「濃密泡スカルプシャンプー」で、アミノ酸シャンプーであり、ノンシリコンだそうです。いろいろ調べたので、「アミノ酸」で「ノンシリコン」で、「薬用っぽいのがいろいろ入っている」というのは条件にマッチしていました。
使ってみると、名前の通りものすごい濃密な泡になります。男性の髪型だと普通の 1 プッシュだと多いくらいで、少し控えめにしてちょうどよいくらいです。泡立ちが良く、またキメが細かくてモチモチしています。それでいて流す時はスッキリ落ちるし、香りもいいです。いい事ずくめだったので「ちょっと高いだけあるな…」と感心しました。
実はこのシャンプーを使う前に、皮膚科形成外科クリニックに相談に行っています。駅前とかにある AGA クリニックってなんか怖いじゃないですか。なのでまずは信頼できるいつもの皮膚科でつむじハゲについて相談しました。
「処方するとしたらザガーロ(例の男性ホルモンを止めるやつ)とかになるけど、毎月お金かかるし大変だよ。うちのスタッフも使ってるシャンプーがあるから試供品で試してみて」
と、ヒロコスカルプシャンプーの小さなボトルをもらいました。有効成分が違うので、こちらのほうが強力なのかと思いますが(加齢の他、抗がん剤使用後の脱毛におすすめ、とある)、使ったときの泡立ちや香りが NILE のシャンプーとそっくりでした。
皮膚科おすすめのシャンプーと使用感が近かったことも、僕の中で加点ポイントです。
スカルプケアローションも合わせて買ってみましたが、液垂れするし効果がイマイチわかりづらく、こちらは使用をやめました。
加美乃素のヘアアクセルルーターを試してみた
NILE のローションの代わりに、加美乃素のヘアアクセルルーターを試してみました。こちらは NILE の半分以下の価格で買える上に、レビューにサクラの気配がしません(NILE はちょっとある)。入っている成分も似ているし、そもそもメーカー名が「加美乃素(髪のもと)」です。2 本試してみましたが、髪がきれいになったような気はします。伸びについてはわかりません。概ね満足でしたが「香りが完全に若い女子」なので、残念ながら使用をやめました。
加美乃素の他の製品を見ると、激シブな老人向けっぽいパッケージか、女性向けばかりでした。この辺りから、「ヘアローションってもしかして、頭皮マッサージのきっかけを作るだけなのでは?製品の成分より、マッサージのほうが効果があるのでは?」と思いはじめます。頭皮にいい成分はシャンプーにも入っているし。そこでヘアトニックを検索して色々しらべて、無香料で定評のあるルシードにしました。
ルシードのヘアトニックに落ち着いた
入っている成分は他のローション類と似ています。NILE のヘアローションも、加美乃素のアクセルルーターも、発毛というより“頭皮環境の補助魔法”という位置づけです。つまり、主役のミノキシジルやデュタステリド、フィナステリドの“土台づくり”にはなるのですが、それ自体が発毛のスイッチを押すわけではありません。
ヘアトニックも同じで、違いはアルコールやメントールでスーッとするくらいです。またこれらが頭皮や毛髪に「悪い」という話も聞きません。むしろ逆に、寝起きで頭皮マッサージをすると頭皮の油を指が拾ってしまいますが、それをアルコールで緩和することができました。
ルシードの瓶は温泉などによく置いてあり、馴染みがあります。瓶で買うと割高なので、2 回目以降は詰め替えにしました。また 100 均でアルコール対応の小さいスプレーボトルを購入し、そこに入れて使っています。
トニックウォーターの他の候補には「柳屋」「アウスレーゼ」「カネボウ バルカン」などもありましたが、見た目からもう香りが想像でき、完全におじさんのニオイなので選びませんでした。ルシードは昔から無香料を貫いていてえらい。
思わぬ副産物:頭皮マッサージが習慣になった
僕はあまり整髪料を使わないので、いつでも頭をさわれます。しかし今までは頭皮のアブラが気になって、あまりマッサージをする気になれませんでした。
頭皮マッサージ自体は気持ちいいし、つむじだけでなく顔のたるみや肩こりにも効果があります。「頭皮マッサージ」や「顔マッサージ」で検索すると女性向けのいろんな情報が出てきますが、やってみると普通に気持ちいいんですよね。ちょうどいい気分転換になるし、リセットされる感じがあります。
ルシードのヘアトニックはアルコール入りなので頭皮のアブラでベタつかないし、また頭皮についた成分もすぐに乾きます。女子の香りもしないし、おじさんの臭いもしない。そしてコスパの良い詰め替えがあるので遠慮なく使える。このおかげで頭皮マッサージが習慣になりました。習慣、というと立派に聞こえますが、時間の空いたときとかに自然とやっています。
つむじハゲになり、いろいろありましたが、頭皮と毛髪にいい新習慣を手に入れました。AGA と呼ばれる男性型脱毛症は髪が細くなったり、抜けて戻らなくなったりします。頭皮マッサージで劇的に改善はしませんが、改善しやすくなる土壌づくりにはなります。頭皮を気にすることで清潔にしたり良い状態をキープできるようになるので、これはこれで良かったと思っています。
また、首から上が全体的にスッキリします。男なのでシワやたるみはあまり気にしていませんが、年齢を重ねるとそのうち気になる時が来るかもしれません。そうなる前に今から予防できているので、結果オーライですね。
- シャンプー/ローションだけでは AGA の進行は止まらず、補助役にとどまった
- 予洗い・丁寧なすすぎ・頭皮マッサージの習慣が身についた
- 発毛はミノキシジルなど専用薬が本命。使うなら医師に相談し、副作用に注意
今では洗髪時につむじを重点的にすすいでいます。そんなつむじについて知りたい方はこちら。









