蚊にぜったい刺されたくない

蚊がいなくなるスプレー、天使のスキンベープ、アースノーマット

蚊に刺されやすいタイプです。「足の裏をアルコールで拭けば刺されなくなる」という話を聞いたことがありますが、アルコールで拭こうが風呂に入ろうが刺されます。蚊取り線香、アースノーマット、虫よけ、いろいろ試してきて決定版にたどり着いたので報告します。

蚊を部屋に絶対入れない

メーカー 品名 有効成分 大体の値段
アース製薬 おすだけノーマット120日 / 200日 トランスフルトリン 800円
アース製薬 おすだけノーマットプロプレミアム 5倍 トランスフルトリン 800円
キンチョー 蚊がいなくなるスプレー130日 / 200日 トランスフルトリン 900円
キンチョー 蚊がいなくなるスプレー24時間 255回用 メトフルトリン 900円

上の写真の小さな青いスプレーたちです。どれも優秀で、これを使うと部屋から蚊がいなくなります。通常タイプは効果が12時間ですが、プレミアム系になると24時間持続します。

これ系の仕組みは、

  1. 有効成分が部屋の壁に付く
  2. 蚊の習性で壁に止まる
  3. 有効成分が体について死ぬ

みたいな感じです。

使える日数に違いがありますが、現時点ではなぜかどれも1,000円弱で購入でき、値段に差がありません。値段を見て、同じくらいだったら大きい方を買ってしまいましょう。

トランスフルトリンとは?

上の表のほとんどに使われている「トランスフルトリン」は、殺虫剤で使われているピレスロイド系の化合物です。ざっくりいうと 人間と犬猫鳥には効かないが虫は殺す! という頼もしい存在です(たくさん吸うと痙攣などの中毒症状は出ます)。

蚊がいなくなるスプレーは「6畳の部屋に1プッシュ」とあるので、用法を守って使う分には大丈夫です。

メトフルトリンとは?

こちらもピレスロイド類の化合物ですが、フィールドテストで97%の蚊に効果がある、とされています(外国の論文)。

トランスフルトリン、メトフルトリンともに水にはほとんど溶けないので、ポンプ式の虫よけスプレーみたいな容器ではなく、ガス式のスプレーになっています。

使う時の注意点

壁に付着させる ことで効果を出しているので、部屋の全面に行きわたるように噴射する必要があります。6畳程度の部屋なら部屋の真ん中で、12畳くらいになったら部屋の中央に立って北と南の壁に1プッシュずつ、みたいになります。

犬猫鳥に効かないとはいえ、体重の少ない彼らにとってはダメージが大きいかもしれません(特に鳥)。心配な場合は部屋から出して15分くらい隔離すると安心です。また、魚の場合は水槽にビニールカバーなどを掛けておくと良いでしょう。

カブトムシやバッタなどの昆虫を買っている場合は、 めっちゃ死ぬ ので完全に隔離しましょう!だって虫殺しのスプレーですよ。

家に入れてしまったら絶対殺す

昔は液体を使っていましたが、ここ最近のものは薬剤を染み込ませたフィルター式になりました。熱を使わないので安全で省エネ、電池式により好きな場所に持ち運べます。

なんとなく液体のほうが 「加熱しているから強そう」 というイメージがあり、フィルター式は頼りなさそうに思っていましたが、今調べてみた所、液体はメトフルトリン、フィルター式はトランスフルトリンでした。どちらも蚊がいなくなるスプレーで使われている実績のある成分なので、どっちでも良さそうですね。

似た商品をいくつか見た所、同じフィルター式でもアースノーマットだけトランスフルトリン、他はメトフルトリンが使われていました。なんとなく、フィルターのメトフルトリン系は弱い印象というか使った経験があるので、フィルター系は現時点ではアースノーマットを使うのが良さそうです。

価格帯は高めで、本体が1,000円、カートリッジ(フィルター)が1,000円、合計2,000円みたいな感じになっています。特に安い買い方がなさそうなので、本体を持っていたら粛々とカートリッジを買い足しましょう(プリンタのインク商法と同じですね)。

効果については実績もあり折り紙付きです。Amazonレビューも安心の内容でした。
Amazon | 【防除用医薬部外品】アースノーマット 電池式 180日用 蚊取り ホワイトシルバー | アースノーマット | 殺鼠・殺虫剤

ちょっとした罠

アースノーマットにミニオンズの物がありますが、なんとこちらはメトフルトリンが使われています。そのためかパッケージ裏の適用害虫に「ユスリカ」だけが書かれていて、用途は「虫よけ」になっています。

ユスリカといえばその辺で蚊柱を作っててよく間違って口に入っちゃう虫ですが、英語で 「Non-Biting midges(噛まない羽虫)」 という名前の通り血を吸わないです。つまりミニオンズ型はただのゴミ…。蚊除けとしては使えないのでご注意ください(メトフルトリン、やっぱり弱いのかなぁ…)。

外出中に絶対刺されない

数年前からこの天使のスキンベープを使うようになったんですが、効果がものすごいです。同じメーカーのスキンベープ(水色っぽいボトル)だと刺されてしまうのに、天使のスキンベープだと全く刺されません。

その正体は イカリジン という成分のようで、水色ボトルの旧式は昔ながらの「ディート」を使っていました。イカリジンの効果が凄まじいです!

僕は…エヴァンゲリオン初号機のパイロット! イカリ

イカリジンとは2015年に承認されたばかりの新しい虫よけ成分だそうです。効果がありまくるので、各メーカーも自社製品を推すために説明ページをしっかり作っていました。この辺全部見たらだいたい理解できます。

ディートとの違い

虫よけによく使われているディートは戦時中に作られました。「理由はわからないが虫が避ける」という効果で虫除けの薬剤として使われてきましたが、欠点として濃度の高いディートはプラスチック、レーヨン、皮革に影響を及ぼす、とあります。

世界のディート製品には、濃度80%以上100%のものがあり、これを脚につけたまま自動車に乗ると、合皮の座席シートを溶かす虫よけ剤が流通している。ディートは多くのプラスチック、レーヨン、皮革に影響を及ぼすが、綿、毛糸(羊毛など)、ナイロンには影響を及ぼさない。
ディート - Wikipedia

同ページによると、日本では長らく12%以下の物しか使えず、最近になってようやく30%の物が使えるようになったそうです。日本の亜熱帯化によるデング熱などの流行を危惧して…みたいな感じですね。濃いめのディートが使えるようになったけど、プラスチック溶かすし(海外製の高濃度のものだけです)、赤ちゃんとかヤバいんじゃない?っていう所にスパッと入り込んできたのがイカリジンです。

赤ちゃんにも使えるイカリジン

天使のスキンベープのフマキラーのサイトによると、「赤ちゃんにも使える」「子供への回数制限がない(ディートにはあるんだ…)」、人間へのダメージが少ないせいか濃いめの15%でスキンベープが作れた、ということみたいですね。

また、アースのサイトによると、ディート、イカリジンともに、虫の感知能力を撹乱する、つまり 虫から見えなくなる 効果があるそうです。なので、完璧な虫よけ効果を期待したかったら耳なし芳一みたいな事にならないように、しっかり塗っとこうね、ということですね。

まとめ

蚊がいなくなるスプレー、天使のスキンベープ、アースノーマット

冒頭の写真を持ってきました。昔からある蚊取り線香は、ニオイが強かったり、ヤニがついたり、それほど虫除け効果が強くなかったりとまちまちです。火も使うので家で気軽に使うにはちょっと気が引けます。現代に生きていて蚊除けを徹底したいなら、この辺を使うと効果てきめんです。

台所で薬剤を使いたくない!という方にはこういうアイテムもおすすめです。

台所のコバエを電撃で確実に駆除する
コバエ湧いてますか? うちは梅雨頃になると地面から無限にわき出てきます。めんつゆ+お酒、とかの自作コバエ取りを作ったりもしましたが効果が...

逆に、キャンプ場などの屋外で完璧な虫よけを期待するなら、こういう商品もあります。レビュー見た限り、いろいろ強すぎて家で使うものではなさそうですね…。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする