新生活について思いついたことあれこれ

桜の開花のイラスト(ソメイヨシノ)

4月ですね。外に出ると新生活が始まった学生や社会人の方をよく見かけます。雰囲気や空気がまだぎこちないので、見てすぐ分かるんですよね。自分がまだ新人だった頃の事を思い出したりしてホンワカした気持ちになります。

社会人経験も10年を過ぎ、今の知識や経験を持ったままあの頃(進学して新しい学校 / 就職して初めての会社)に戻れたらなぁ、無双やろなぁ…と考えたりしていたことを、とりとめなくメモしていこうと思います。めざせ強くてニューゲーム。

逃げていい

いきなり何を言ってるんだという感じですが、逃げていいです。嫌なことから全部逃げ出すんではなくて、身を守るために一時退却とか、そんな感じのニュアンスです。

特にイメージしてるのは人間関係。「嫌な人がいたら逃げていい」と思ってます。学校や会社って結構閉鎖された空間で、周りが見えないうちはその狭い空間、狭い社会が全てだと感じてしまうんですよね。よねっていうか自分がそうでした。その中で何が何でも頑張らないといけない、失敗したら全部終わる、学校ならその学年1年間が終わる、みたいに思ったりしてました。

逃げると言っても狭いところだと逃げきれないんですが、当たり障りなく距離をとったり、あまりにひどかったら周りに相談する、というのが良いです。人って思ってるほど相手の考え方を変えられないので、生理的に嫌な相手を「何が何でも自分が更生してやる」とか思うのは無駄なんです。「何が何でも自分は折れない」というのも短期的にはいいかもしれませんが、長期的に見ると無駄だったり、折れてしまった場合はその後が大変なので、勝ち負けに固執せずさっさと逃げ出したほうが良いです。

「周りに相談する」という手段を使っても改善されない場合は、学校の場合はどうにもならないので親を通して教育委員会に連絡することになりそう。社会人の場合は異動や転職でしょうか。このご時世に新卒→転職って大変そうですが、第二新卒というカードもあるので最悪の場合は会社から逃げるという手もあります。

自分の中の「逃げる(というか距離を置く)」の話

学生の頃は友人に恵まれて楽しく過ごせていました。みんな面白いし能力が高くて尊敬してました。ところが社会人になるといろんな人間がいるんだなぁ、と思うことが多くなりました。

常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことを言う

とはアインシュタインの名言だそうですが、周りに違いや違和感を感じることは自分の偏見もたくさんあるので、自分の常識に固執せず拾える所は拾っておく主義で生活していました。その際、「これはちょっと拾えないな…」というモノやコトを出してくる人もいて、それが少なければ別にいいのですが、目に余る量の人は距離を取るようにしました。

自分は根が貧乏性のためか、「ひどい人だけど、もしかしたら実はいい人かもしれない」「全部を見ていないのに切り捨てるのはもったいない」「そもそも自分はこの人の良し悪しを判断できるレベルなのか」というような事を思いがちで、距離を取るどころかしばらく付き合ってみたり、なんとなく嫌だったり面倒だけど、特に他に用事もないしいいか…と一緒にいたりすることがありました。

この辺はいわゆる「人を見る目」というやつで、ある程度の経験が必要だったり、痛い目を見ないとわからないことあり、自分の件も必要な経験値稼ぎだったんだろうなとも考えていますが、「あれ、無駄だったなぁ…」と思うこともいくつかあります。

たぶん、自分の考えはこの本に近いんだろうな、と思うこともあります。この本は読んでないんですが、周りの話を聞いたり、1,000件以上ついてるレビューを見たりすると、なんとなくそんな気がします。

自分が影響を受けた本

アドラー心理学は3年ほど前に流行りだして、流行に乗り遅れたので読まずに来てしまいました。自分はもう少し前にぜんぜん違う別の本を読んで、そちらで自分の生き方とか人生観を掴みました。

うわー、激シブですね。昭和のお父さんみたいですね。

どちらも経営者の人とかが愛読書に上げてたりします。古い本ですし、有名ですからね。僕は歴史とか武士道にそれほど興味もないので、どうして読もうと思ったのか覚えてないのですが、どちらも楽しんで読めました。

どの辺が面白かったかというと、どちらの本も同じようなことを書いてあったからです。五輪書は宮本武蔵が書いた兵法書、孫子は古代中国で孫武が記した兵法書です。前者は個人戦術、後者は群の戦略という違いこそあれ、共通して「死なない」という所に重点が置かれています。刀を持って本気の斬り合いをしていた頃の本なので、死んだら全部終わっちゃいますからね。絶対死なないように準備をして、さらにそこから勝つにはどうすればいいか、という内容が多くありました。

翻って現代、新しい環境に入ったばかりなのに「学生気分が抜けない」だの「上級生としての責任感」だのあります。機械じゃないのでそんなにすぐ変われないです。各々それぞれに目標があれば、そこだけでも頑張れていればいいんです。

部活だったり、仕事だったり、周りとのコミュニケーションだったり、マジメな生活リズムに体を慣らすことだったり、愚痴を言わないとか、怒ったりしないとか、マウンティングしないとか、なんでもいいので自分の目標があれば、そこだけはちゃんと守って、それ以外はだいたい出来てれば良いです。

学校も会社も人間の集まる「組織」であり「社会」なので、そこに入る以上はある程度合わせないといけません。そこが合わないってことはそもそもスタートから選択肢を間違えてるって事なのでダメなんですが、少し、ほんの少しは我慢して周りに合わせつつ、自分の中の大事な部分を守りつつ育てていけると良いです。

自分の生きる意味とは何か?何をなすべきかもわからない時期は、「とりあえず何か成すまで死なない」が目標でした。死んだら全部終わりです。逆さにすると「生きてるだけで丸儲け」になるんだと思います。何か困難な壁があっても、「”今の自分には”それが出来ない」「10年後はわからんぞ」と思うようにし、粛々と今を生きるのみです。頑張りすぎない程度にがんばりましょう。

その他

強くてニューゲームどころかしぶとくマイゲームみたいになってしまいました。長くなりそうなのでこの辺にしときますが、新人だった自分にさせたい、覚えさせたい技能とか適当にメモして終わります。

  • マジでメモが大事
    • 新しい環境は新しい情報がめちゃ多いので、とりあえずメモる→反芻して自分のものにする、を繰り返さないとつらい
  • GTDというタスク管理の方法は早めに覚えたい
    • 忙殺されるとタスクリストが溢れかえるけど、なんとか抑えこんだり、振り分けていくのも仕事のセンスとして生きてくる
  • ドラッカーの本にあった「書き留めておく」のやり方
    • なにか重要な決定をする際に、その期待する結果を書き留めておく。一定期間の後、たとえば9ヶ月後などに実際の結果と期待を見比べる。というもの。これにより。自分は何が得意で何が苦手か、が見えるようになり、強みを伸ばす、弱点を改善する、などのその後の対策が取りやすくなる。

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