物をできるだけ増やさないよう気をつけて生活しています。気をつけすぎて殺風景な部屋になってしまいました。物は少ないんですが快適さ、使いやすさに関しては満足度が低いです。ただ殺風景なだけで微妙に不便なところもあり、掃除も面倒くさくあり。出来損ないのミニマリストみたいになっています。
子どもが生まれてからはちょっとずつ子ども関連の物が増えていきました。買ったりもらったりで、食器も使ってないお皿が何枚もあります。おもちゃも増えました。年齢に合わせて定期的に間引きしていますが、たまに気づかれて元通りになったりします。
僕は基本的に家が好きなので、楽しい感じの家にしたい、メンテ(主に掃除)も楽にしたい、子どもがいてもうまくまとめたい、と思うようになりました。とりあえずAmazonで検索して、レビューを見て良さそうなものをいくつか読んでみました。
いろいろ読んでみると「結構同じことを言ってるんだな」という部分も見えてきて楽しかったです。
お部屋も心もすっきりする 持たない暮らし
10年くらい前に一度読んだことがあった本です。内容を忘れかけていたので再読してみました。
- 買う、もらうのは簡単だけど捨てるのは大変
- フリマや寄付に出すのも実は大変
- なのでたまにしか使わないものは代用する、借りるなどしてやり過ごす
というようなことが書いてありました。どうせ使うなら自分がしっかり選んだ愛着のあるものを使おうね、少数精鋭で行こうね、という感じです。
これ、自分に審美眼がないと実は難しい話で、どれを選んでいいかわからないからとりあえず持ってみる、買ってみる、という物が増える段階を一度経験しないと減らせないんだよなぁ…と思いながら読みました。10年前より多少選べるようにはなったので、今ならちょっとくらいは実践できそうです。
あと、「みんな何となく使っているけど、玄関マットってなくてもいいよね?掃除しやすくなるし」とかもありました。この辺は結構実践できています。
タニアのドイツ式部屋づくり―小さな空間ですっきり暮らす整理・収納のコツ 他
「ドイツ式」所に惹かれて同じ著者のものを3冊読んでみました。だいたい同じことが書いてあったので、最初の1冊で良かったかな…。
ドイツ式とは「超合理的」な事でした。上の「持たない暮らし」を更に発展させたような内容で、「今使うものしか持たない」「記念日に義務的にプレゼント交換するのはやめて、あげたい時や、あげたいものがあったらプレゼントしよう」「普段からこまめに掃除するので大掃除はしない」「掃除や片づけを生活ルーチンに入れる」「自分で使いやすいようにカスタマイズする」「玄関を便利にする」などなど、どちらかと言うと男性的というか、合理的で無駄がなくてとても僕好みでした。
かといって殺風景にするわけではなく、「家の中に古いものを置く」「壁に絵を飾る」など、なんとなく知ってたけど実践できていないことも載っていました。
シンプルになる習慣の方では、DMやチラシなどは玄関先で不要なものを判別してすぐ捨てるとか、必要な情報(連絡先や銀行のIDなど)を1冊のノートにまとめる、保存する資料はあとで整理するボックスに入れる、という内容もありました。この辺は結構実践できていたので、このまま続ければいいんだろうな、と思いながら読めました。
ドイツ流 掃除の賢人―世界一きれい好きな国に学ぶ
こちらもドイツ本。ドイツ人は掃除好きで掃除上手で、15分でピカピカ!みたいな概要を読んでわくわくして読み始めましたが、
- 汚れたらすぐ拭く
- 余熱があるうちは汚れが落ちやすい
という内容が全体を通して繰り返し出てくるだけの印象で、ちょっとイマイチでした。
子どもがいてもできるシンプルな暮らし~すぐに片付けられるから、いつでも人を呼べる~
ひとことで言うと「詰め替え&テプラの鬼」。著者とお子さんがハウスダストに弱く、ハウスダストを減らしたい→掃除が必要→掃除しやすくしたい、という考えが起点になっていて、Instagramの #冷蔵庫収納みたいな戸棚や引出しがいくつかありました。
詰め替え自体は興味があるのですが、まだどの瓶、どの保存容器にしようか決まってないのでちょっと二の足を踏んでます。一般に売られている消費財は、メーカーが「うちのを買ってくれ!」とアピールするためにあの大きさ、あの形になっている物もあり、売り手主導な部分もあるわけです。買って保管する段になったら自分が主導になるので、冷蔵庫なら冷蔵庫内で保管しやすい形に変形させるのはアリだと思っています。レビュー見ると「見た目重視だ」みたいに書かれてますが、機能性あると思うんですよね。
ただ、きちんと密封できる容器を使う、詰替え時の衛生面に気をつける、賞味期限をきちんと守るなど、こちら側のしごとを増やす面もあるのでハードルは高いです。だいぶ準備が必要な予感。そして気軽に HowTo を得ようと手にとった人からレビューで叩かれる始末。
子供部屋も出てました。写真をみるとオモチャとか絵本はそれなりにあるんですよね。めちゃくちゃ少ないわけでもないので、うまいこと収納してるなぁ、子どももお片付け頑張ってるなぁ(気分で片付けできない日は手伝うと書いてあった)、という印象でした。お子さんは姉弟の組み合わせなので、下の子が大きくなってきたらプリキュアと仮面ライダーみたいにオモチャが二重になるのかな、増えるのかな、どうするのかな、という疑問点もあります。
苦言を書いておくと、テプラで作るラベルが「英語」「日本語」の両方あって、さすがにそれはやり過ぎだと思った。soy source
が読めなくて sho-yu
と印字して貼ってしまう人もいるらしいけど、そこは利便性を優先したい。
ブログもありました。
OURHOME ~子どもと一緒にすっきり暮らす~
こちらも子どもがいる人の本。双子の子がいるそうで、どうやってるのかなー?と読み始めたら商品カタログみたいな感じでした。しゅ、趣味が合わないので載ってる商品も参考にならない…。ブログがあるそうで、そっちで十分というレビューもありました。
夏場は保冷ポットを子どもの届くところにおいて、セルフで飲ませる、という所は面白くて参考にしたいなと思いました。幼稚園とか保育園みたいですね。
ブログはこちら。
スチールラック収納の本も出していますが、別の本かブログで使い方を公開した際、耐荷重オーバーを指摘されていました。スチールラックは質実剛健で便利な面もありますが、多数のメーカーが同じようなものを出していて、知らずに買うと別メーカーとのちゃんぽんになってしまうことがあります。またはサイズが微妙に違って入らないとか。
スチールラックについて
僕の知っている限りでは、スチールラックで一番丈夫なのはホームエレクターというメーカーです。板一枚あたりの耐荷重が135kgあり、大型の水槽も設置できます。高性能な分お値段も高めというか、このジャンルではいちばん高いです。
アメリカのメーカーなので丈夫さとシンプルさがウリです。防錆加工もしてあるためサビに強いです。
入手しやすさではドウシシャのルミナスラックがあります。ホームセンターやドンキホーテでよく見かけます。うちもこれの大型ラックをクロゼットに入れて、立体的な収納棚にしています。
エレクターより安いのと、ポール(棒状の柱)に太さのバリエーションがあり、見た目の圧迫感を減らしたり、狭い場所にも設置できたりします。ただし細い分耐荷重が減るので、気をつけないと危険な場合も。こちらも防錆加工がしてあるため錆びにくいのですが、メッキなので表面がザラザラしてきます。
家庭用プラスチック製品が中心のアイリスオーヤマも出しています。「メタルラック」というそのままの名前で、サイズやカラバリが豊富。こちらもホームセンターに置いてあります。防錆加工はされてないそうです。
気になるお値段ですが、ルミナスとアイリスオーヤマがエレクターの半分くらいの価格です。メタルラックに慣れていて、長く使いたいならエレクターを選ぶことになりますが、大抵は買いやすいルミナスになると思います。
図解入門よくわかる最新洗浄・洗剤の基本と仕組み
いきなり毛色を変えて洗剤の仕組みを調べてみました。汚れが落ちる仕組みが分子レベルで記載されていてよく分かる…のですが、専門用語が多くハードル高かったです。もっと化学の勉強しないとキツイかな。界面活性剤の理解を深められたのは良かったです。また再チャレンジしたい。
レコメンド商品に「抗菌と殺菌の仕組み」というのも出ていてそっちも気になります。
そういえば、セスキ炭酸ソーダのセスキは「1.5倍」の意味だというのが載っていて「へぇぇ〜〜」となりました。ずっとメーカーの名前だと思ってた。月極駐車場的な勘違い。
ナチュラル洗剤でちょこっとピカピカ掃除!
上の本から重曹、セスキ、酸素系漂白剤、クエン酸だけ取り出したような本。重曹とセスキのキャラがかぶっていて、重曹の役目が主に「研磨」だったので重曹いらないかな、どうしようかなと思いました。
セスキは洗濯にも掃除にも便利なので、スプレーと粉状の両方で持ちたいですね。生ごみの三角コーナーに使ってみたい。
生ごみに関しては以前書いたこんなエントリもあります。
クエン酸は水垢対策に使いたいですが、金属につけたままにすると錆びるとも書いてあったので注意したいところ。巻末に一覧表が載っていて、よくみると元ネタは「石鹸百科」でした。各ナチュラル洗剤の詳細スペックとかはこちらを読んだほうが良さそう。
プロの凄腕お掃除 コツとワザ ぐうたらさんでもすぐできる!
これめっちゃいい本でした。今まで読んできた本は断捨離的な心構えだったり、一見便利そうだけどウチでは適用できない収納方法だったりしてモヤモヤしていて、「で、読んだけどどうすればいいの?」という気持ちがちょっとありました。
この本は徹頭徹尾、掃除の戦術しか書いてないので、すぐに実践できます。トイレの掃除方法とかは花王とかライオンのページに部分的に載ってたりしますが、玄関からトイレ風呂寝室まで全部載ってるのでこれ1冊あればだいぶ良くなりそう。
掃除の方法はミッシェル・ホームサービスという会社が監修しているそうで、ホームページを見てみると家事代行、家政婦サービスの会社でした。
家事代行のサービスはダスキンくらいしか知らなかったのですが、この本のおかげでこの会社も知ることができました。依頼することはなさそうですが、むしろ僕が家事代行するんだ、俺が家政婦だ、くらいの気持ちでサイトを見たりしました。
子供とペットとスッキリ暮らす 掃除術 東(ひがし)さんちのアイデア50全部見せ
この本もよかったです。 子どもに加えてペットまでいる家でどうするんだ、というか猫4匹もいるのか、と思いながら読み進めましたが、写真とイラストが大きく載っていて分かりやすかったです。
元ネタはブログらしく、こちらのページでした。
ブログだとご飯とかも載ってますが、本は掃除関連のみになっているので読みやすいですね。内容は上のミッシェルホームページと同じような感じですが、冷蔵庫を動かして裏側を掃除したり、効率化のために必ず両手を使う、とか意外な内容が多くておもしろいです。
両手使いは僕もたまに実践していて、食器を洗って泡だらけにした後、
- 右手は食器の泡を流す
- 左手は水切りカゴに置く
という別々の動作をやっています。あとはマグネット式の戸棚を閉めた後振り向きざまにカカトで「カチャッ」と言わす(ギリギリ閉まらないのでとどめを刺す)みたいな動作とか…、これって効率いいんだろうか。
というか、アメブロって濃い人多いと聞きますが、カテゴリによってはすごく面白そうですね。いろいろ探してみようかな。
まとめ
たくさん読んで効率アップできそうかな?どうなのかな?ざっくりまとめると…
- まず物は減らす、大前提
- なぜ減らすのか?減らすことで管理コストが下がるから
- 持ち物も量より質、ということで少しずつでも良いもの、気に入った物を揃えていきたい
- 「なんとなく置いてある家具」を見なおして、可能なら減らす
- 玄関マットのほか、トイレマットも減らせる
- 特に子どもがいる家庭では汚れやすい。汚れてもそうそう洗うタイミングがないので、初めから無いほうが良い。
- 実は実践できていたことで、お客さんが来た時だけ出すようにしてたりする
- 掃除道具は使う場所の近くに置くと便利
- 気がついた時とか、歯みがきとか他のことをしている時にさっと掃除できるようになる
- 病気と一緒で予防が一番ラク
- 神経質になり過ぎない程度にちょこちょこ掃除ができるようになると良い
- 小分け収納はちょっとハードル高いけど効果的
- 箱のサイズに大きさを整えることで収納しやすくなる
- ただし箱を揃える必要があり、多少初期費用がかかる
- 小さいものなら100均のカゴでも良い。色は白か透明だとじゃまにならなくて良い。
- 詰め替え収納もできると良いが上級者向け
- 冷蔵庫の液体の詰め替え収納とか
- こちらも白か透明容器が推奨だが、透明のほうが中身が見えて良い
- 片付けの最初の一歩は「物の帰る場所を決める」
- よく言われることでピンとこなかったが、「ガレージがないのに車を買った」と言われたら「アホか」と返すと思う。同じことだった。しまう場所のないものは「路駐状態」だった。駐禁切るぞ!
- 帰る場所があれば、片付ける時にすぐ動ける
- 片付ける場所がない、収納が限界になったら見直し時
- 何でもかんでも捨てる必要はないので、大事なものは保管すればいい
- もらったものの趣味の合わないは写真を撮ってから捨てれば一応記録として残るので良い。プレゼントした側は「渡した時点」で任務完了している
- ドイツのことわざ「整理整頓は、人生の半分」
- 物を探す時間が減るよね?というような意味らしい
- 物を持つこと自体がコストになる時代
- 玄関を防波堤にしろ
- 家に余計なゴミ、ノイズを増やさないよう玄関である程度削いでしまおう
- 花粉みたいですね
- ハサミやカッターも置いておくと、クレジットカードの請求書とかすぐに開封できて便利。チラシはすぐに捨てる。
- 酸素系漂白剤がアツい
- 洗濯槽から大量のワカメが出てくるらしい
- 600gの袋丸ごと入れてお湯を入れて1分回しただけでこうなってしまった…
- ナチュラル系洗剤は合成洗剤より安いので気軽に使える
- 酸素系漂白剤もそうで、塩素系のハイターと違って嫌な臭いもしないので水回り全般で使える
- 洗濯洗剤の代用にも使える。日常の軽い汚れだけならセスキだけで行ける。
- 掃除の方法、手順を覚えると楽
- 家に住む以上、掃除という活動は必ずついてまわる
- 全人類に必須とまでは言わないが、知らないより知っていた方が良い
- というか一生もののスキルなので覚えたほうが良い
これがまとめなの?というボリュームになってしまいました。よ、読んだ本が多いだけなんだからね!